チョウセンハマグリ
代表的な呼び名ジハマグリ
全関連コラム
コラム
じゃみはまぐりの醤油煮で二合半コラム
標準和名、チョウセンハマグリの話コラム
5月28日、ぜんなの卵とじ丼が主役料理法・レシピ
桃屋の「きざみにんにく」でアサリ、ハマグリ料理法・レシピ
地ハマのポルト酒蒸
珍魚度・珍しさ | ★★ 少し努力すれば手に入る |
---|---|
魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
分類 | 軟体動物門二枚貝綱マルスダレガイ目マルスダレガイ超科マルスダレガイ科ハマグリ亜科ハマグリ属
|
---|---|
外国名 | 英名/Common shield-clam,Asiatic hard-clam,Orient clam
|
学名 | Meretrix lamarckii Deshayes,1798
|
漢字・学名由来 | 漢字 朝鮮蛤、朝鮮蚌、朝鮮文蛤 Standard Japanese name / Chousenhamaguri 目八譜 1843(天保14)、武蔵石寿(武蔵孫左衛門)が編んだ貝の図譜のひとつ。図は服部雪斎が描く。武蔵石寿は貝類を形態的に類別。1064種を掲載する。現在使われている標準和名の多くが本書からのもの。貝類学的に非常に重要。 武蔵石寿 武蔵石寿(むさし・せきじゅ 玩珂停、明和3-万延元年 1766-1861)。石寿は号、本名は武蔵孫左衛門。250石取りの旗本。赭鞭会。本草学、貝類。西洋の新しい分類学も取り入れようとしていた。『目八譜』(掲載1064種)、『甲介群分品彙』(掲載605種)、『介殻稀品撰』など。現在使われている標準和名の多くがここから来ている。 |
地方名・市場名 |
概要
生息域
海水生。外洋に面した砂地の潮間帯から水深20メートル付近。
鹿島灘以南・日本海島根県以南、九州。
台湾、フィリピン。
生態
産卵期は7月〜10月。
基本情報
茨城県鹿島灘以南の外洋に面した砂地に生息している。
古くは内湾にハマグリよりも味が劣るとされて、比較的値段的にも安いものだった。
今でも内湾のハマグリに対して、外洋に面した浜にいるのでバチ(場違い)という言葉が残っている。
それがハマグリの減少にともないクローズアップされて、高価なものに。
国産ものとしては、小振りで出荷されているハマグリ以上に高級品となっている。
また食用だけではなく、宮崎県産の半化石化した貝殻は碁石に加工されていた。
珍しさ度 食用貝なので珍しくはない。比較的たやすく手に入る。
水産基本情報
市場での評価 入荷は少ない。関東の市場では「地ハマグリ」となる。値段は非常に高値で安定。
漁法 貝桁網(底曳き網)。
産地 茨城県、千葉県、宮崎県、徳島県、島根県
選び方・食べ方・その他
選び方
原則的に生きているもの。貝殻の表面につやがあり、ぬるぬるしているもの。
味わい
旬は春
貝殻が厚い。
いいだしが出て、熱を通してもあまり硬くならない。
栄養
ー
危険性など
ー
食べ方・料理法・作り方
好んで食べる地域・名物料理
ー
加工品・名産品
ー
釣り情報
ー
歴史・ことわざなど
碁石 碁石の材料となった。那智の黒石と日向蛤の白石。宮崎県日向灘の産を「碁石蛤」という。
ごふん 人形の顔などを白く塗る胡粉(ごふん)の材料。
地はまぐり 関東の市場で「地はまぐり」というのは千葉県長生郡一宮などから入荷するものの商品名的なものだった。
阿波の産 〈阿波の産は殻が厚く扁く(平たく)大きくて四、五寸のものがある。〉。チョウセンハマグリのことである可能性がある。現在も徳島県では水揚げがある。『和漢三才図会』(寺島良安 正徳3年/1713 東洋文庫 平凡社)
地方名・市場名
備考主に戦前生まれの方が使っている。 参考聞取 場所千葉県の市場、東京の市場
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社))、聞取 場所東京を始め関東の市場・一般に、千葉県銚子市、佐賀県唐津市
参考荷 場所茨城県鹿嶋市、千葉県九十九里
サイズ / 時期小型 参考スーパー、聞取 場所千葉県山武郡大網白里町・いすみ市
備考市場や流通上での呼び名。 場所千葉県長生郡〜一宮、関東の市場
サイズ / 時期大きいものを。 場所千葉県山武郡大網白里町
備考碁石の白の材料となるので。 場所俗に