ヨロイアジ

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体長25cm前後になる。側面から見ると正円に近く第2背鰭、尻鰭の軟条は伸びる。鰭は黒く、特に尻鰭は黒い。リュウキュウヨロイアジと比べると眼前のしこり状のコブのふくらみは弱く、吻にかけてのくぼみも弱い。第1鰓弓の下枝鰓耙数は20-24(リュウキュウヨロイアジは14-17)。[伊東正英さん提供/鹿児島県南さつま市笠沙]
鰭は黒く、特に尻鰭は黒い。[伊東正英さん提供/鹿児島県南さつま市笠沙]
リュウキュウヨロイアジと比べると眼前のしこり状のコブのふくらみは弱く、吻にかけてのくぼみも弱い。[伊東正英さん提供/鹿児島県南さつま市笠沙]
第1鰓弓の下枝鰓耙数は20-24(リュウキュウヨロイアジは14-17)。[伊東正英さん提供/鹿児島県南さつま市笠沙]
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★★★
究極の美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目アジ科ヨロイアジ属
外国名
Longfin trevally
学名
Carangoides armatus (Rüppell, 1830)
漢字・学名由来
漢字/鎧鰺
由来・語源/田中茂穂の命名。鎧を思わせるなにかがあったのかも。また田中茂穂のヨロイアジ図はリュウキュウヨロイアジである。
Rüppell
Wilhelm Peter Eduard Simon Rüppell(エドゥアルド・リュッペル 1794-1884 ドイツ)博物学者。
地方名・市場名
マルエバ
場所鹿児島県南さつま市笠沙 

概要

生息域

海水魚。内湾などの沿岸の浅場。
長崎、山口県下関、駿河湾、宇和島、日向灘、[鹿児島県南さつま市笠沙]、沖縄島、宮古諸島。
台湾、香港、海南島、トンキン湾、ベトナム、タイランド湾、アンダマン海、スリランカ、西インド洋。

生態

基本情報

国内では主に亜熱帯域で揚がる魚。徐々に北上傾向にあるように思うが量的には少なく、やや珍しい。
ヨロイアジ属はすべて味がいいのだけれど、本種も同様に非常に味がいい。
まとまってとれたならぜひ流通にのせてもらいたい。

水産基本情報

市場での評価/流通上見ていない。
漁法/定置網
産地/鹿児島県

選び方・食べ方・その他

選び方

銀色が強いもの。鰓が赤く張りのあるもの。

味わい

旬は不明。
鱗は細かく弱い。取りやすい。皮は厚みがあって強い。骨は柔らかい。
血合いは弱く、透明感のある白身で熱を通しても硬く締まらない。

栄養

寄生虫

食べ方・料理法・作り方

生食(刺身、セビチェ、なめろう)、焼く(塩焼き)、煮る(煮つけ)、揚げる(フライ)、汁(みそ汁)、ソテー(バター焼き)
ヨロイアジの刺身 旬はまったくわからないが11月に来た個体には適度に脂がのっていた。鮮度もよかったので食感も楽しめ、また透明感があって血合いが弱い。これくらい刺身に向いた身質の魚も少ないのでは。脂からくる甘さ、アジ科特有のうま味の豊かさともに合わさってやたらにうまい刺身である。

ヨロイアジの塩焼き 背の青い魚ならではの強いうま味と皮目の香りが実にいい。上質の白身に血合いが小さい分酸味が少ない。ここでは二枚に下ろして骨のついた方に振り塩する。1時間以上寝かせて、じっくりと焼き上げる。脂が熱で溶け出して独特の風味が生まれていて、名状しがたい味だ。
ヨロイアジの煮つけ 1尾を二枚に下ろして骨つきの方と頭部を煮た。実にうま味の強いだしが出る。これを絡めながら煮つけていく。煮ても硬く締まらず、ふんわりと煮上がってとても味わい深い。酒、砂糖、しょうゆでこってり煮ても、酒、塩であっさり煮ても美味。
ヨロイアジのフライ 三枚に下ろして血合い骨を抜き、塩コショウ。小麦粉をまぶし溶き卵をくぐらせてパン粉をつけて揚げた。揚げるとパン粉の香ばしさがあり、適度に繊維質の身が豊潤になる。アジ科ならではのうま味が実にいい。皮は引いてもいい。
ヨロイアジのみそ汁(魚汁) あらを集めて湯通しする。冷水に落として残った鱗やぬめりを流す。よく水分を切り、水(昆布だし)から煮出してみそを溶く。青みなどはお好みで。豆腐を入れてもいい。実にうま味豊かなだしがでて頗る付きに美味。
ヨロイアジのバター焼き 二枚に下ろして皮付きのまま塩コショウ。これを油(お好みで)でソテー。仕上げにバターを加えて風味づけする。最初は、あまり強い火ではなく弱火で皮目がぱりっと香ばしく仕上げるのがコツ。しょうゆをたらすとご飯に合う。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど