モロトゲアカエビ
代表的な呼び名シマエビ
13cmほどになる。
魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
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食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
分類 | 節足動物門甲殻上綱軟甲綱(エビ綱)真軟綱亜綱(エビ亜綱)エビ上目十脚目コエビ下目タラバエビ科モロトゲアカエビ属
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外国名 | Morotoge shrimp
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学名 | Pandalopsis japonica Balss,1914
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漢字・学名由来 | 漢字 諸棘赤海老 Morotogeakaebi 由来・語源 額角(がっかく)の上下に棘のあるエビの意味(?)。 |
地方名・市場名 |
概要 
生息域
海水生。日本海側、島根県〜北海道。サハリン、朝鮮半島東部。
水深180〜530メートル。
水深180〜530メートル。
生態
水深180メートルから530メートルの砂泥地に生息。
産卵数が少ない。
産卵数が少ない。
基本情報
一般にはシマエビ(縞えび)と呼ばれ、標準和名はほとんど知られていない。
日本海側で揚がるエビだが、量的は少ない。
輸送に強いため、首都圏に来ても生きていることがあり、活けものもある。
量的に少なく、しかも美しいので非常に高価なもの。
主にすし店、料理店などで利用される。
日本海側で揚がるエビだが、量的は少ない。
輸送に強いため、首都圏に来ても生きていることがあり、活けものもある。
量的に少なく、しかも美しいので非常に高価なもの。
主にすし店、料理店などで利用される。
水産基本情報
市場での評価 北海道西部からの入荷が多い。入荷量の少ないもので、高値で安定している。
漁法 カゴ漁、底曳き網
産地 北海道、日本海東北から山陰。
漁法 カゴ漁、底曳き網
産地 北海道、日本海東北から山陰。
選び方・食べ方・その他 
選び方
赤味の強いもので殻に透明感のあるもの。
味わい
旬は秋から春。
刺身(生食)甘みがあり、しかもプリっと食感がいい。
比較的水分が少ないので、焼いても味がいい。
大きいものが高いが、大小で味は変わらない。
刺身(生食)甘みがあり、しかもプリっと食感がいい。
比較的水分が少ないので、焼いても味がいい。
大きいものが高いが、大小で味は変わらない。
栄養
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寄生虫
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食べ方・料理法・作り方(お勧め順)
生食(刺身)、焼く(塩焼き)、汁(みそ汁)、ソテー(アヒージョ)、煮る(塩ゆで)、揚げる(唐揚げ)

モロトゲアカエビの刺身
モロトゲアカエビの刺身 さっと水洗いして殻を剥く。頭部を別に添えるといい。生で食べるとタラバエビ科でも最上のもの。生で食べるタイプのエビのなかでも食感が強く、ほどよく甘味がある。みそも非常に美味。


モロトゲアカエビのみそ汁

モロトゲアカエビのアヒージョ

モロトゲアカエビの塩ゆで
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
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釣り情報
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歴史・ことわざなど
■ 甘エビと呼ばれるホッコクアカエビなどのタラバエビ科のエビで比較的よく市場で見かけるのは、ホッコクアカエビ(甘エビ)、トヤマエビ(ボタンエビ)、そして本種である。この3種の中ではもっとも入荷量が少ない。それはホッコクアカエビ、トヤマエビがタラバエビ属であり、産卵数が多く再生産性が高いのに対して、本種のモロトゲアカエビ属のエビは産卵数が少なく再生産能力が低いためと思われる。
■ ホッコクアカエビ、トヤマエビなどに混ざってとれる。
■ 主な産地は北海道西部。増毛、留萌、積丹半島や檜山支庁にかけてである。北海道以外の日本海側のものは量的には少ない。
■ 生命力が強いのか東京の市場でも活けのものや、発泡の箱の中で生きているのが見られる。
■ ホッコクアカエビ、トヤマエビなどに混ざってとれる。
■ 主な産地は北海道西部。増毛、留萌、積丹半島や檜山支庁にかけてである。北海道以外の日本海側のものは量的には少ない。
■ 生命力が強いのか東京の市場でも活けのものや、発泡の箱の中で生きているのが見られる。
参考文献
協力/駒井智幸(千葉県立中央博物館)、飯塚栄一
『原色日本大型甲殻類図鑑』(三宅貞祥 保育社)、『水産無脊椎動物Ⅱ 有用・有害種各論』(奥谷喬 恒星社厚生閣)
『原色日本大型甲殻類図鑑』(三宅貞祥 保育社)、『水産無脊椎動物Ⅱ 有用・有害種各論』(奥谷喬 恒星社厚生閣)