ホンビノスガイ

ホンビノスガイの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
13cm SL 前後になる。貝殻は厚みがあり、亜三角形でボールのように丸味がある。殻頂は前傾して、前方に寄っている。貝殻の中央部分は平滑で、殻頂附近・前後では板状に立った輪肋が目立つ。小月面は細い溝で貝殻と明瞭に区画され、ハート型をしている。
13cm SL 前後になる。貝殻は厚みがあり、亜三角形でボールのように丸味がある。殻頂は前傾して、前方に寄っている。貝殻の中央部分は平滑で、殻頂附近・前後では板状に立った輪肋が目立つ。小月面は細い溝で貝殻と明瞭に区画され、ハート型をしている。
13cm SL 前後になる。貝殻は厚みがあり、亜三角形でボールのように丸味がある。殻頂は前傾して、前方に寄っている。貝殻の中央部分は平滑で、殻頂附近・前後では板状に立った輪肋が目立つ。小月面は細い溝で貝殻と明瞭に区画され、ハート型をしている。
13cm SL 前後になる。貝殻は厚みがあり、亜三角形でボールのように丸味がある。殻頂は前傾して、前方に寄っている。貝殻の中央部分は平滑で、殻頂附近・前後では板状に立った輪肋が目立つ。小月面は細い溝で貝殻と明瞭に区画され、ハート型をしている。[台湾高雄]
13cm SL 前後になる。貝殻は厚みがあり、亜三角形でボールのように丸味がある。殻頂は前傾して、前方に寄っている。貝殻の中央部分は平滑で、殻頂附近・前後では板状に立った輪肋が目立つ。小月面は細い溝で貝殻と明瞭に区画され、ハート型をしている。[東京湾三番瀬]
13cm SL 前後になる。貝殻は厚みがあり、亜三角形でボールのように丸味がある。殻頂は前傾して、前方に寄っている。貝殻の中央部分は平滑で、殻頂附近・前後では板状に立った輪肋が目立つ。小月面は細い溝で貝殻と明瞭に区画され、ハート型をしている。
小月面は細い溝で貝殻と明瞭に区画され、ハート型をしている。
貝殻の裏側は白もしくは赤紫に染まる部分がある。貝殻の裏側周縁部分は刻まれる。
貝殻の裏側は白もしくは赤紫に染まる部分がある。貝殻の裏側周縁部分は刻まれる。

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珍魚度・珍しさ
いつでも手に入る
魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度 ★★★
一般的(流通量は普通)
味の評価度 ★★
まずくはない
分類
軟体動物門二枚貝綱異歯亜綱マルスダレガイ目マルスダレガイ超科マルスダレガイ科ビノスガイ属
外国名
Cherry stone clam, Hard-shell clam
学名
Mercenaria mercenaria (Linnaeus, 1758)
漢字・学名由来

漢字 本美之主貝、本美乃洲貝 Honbinoshugai
由来・語源 1964年鹿間時夫の命名。
平瀬與一郎が1909年に国内北海道二枚貝、Venus stimpsoni (現シノニム)にVenus属の二枚貝であることから、Venus属を「ビノス属」とし、ビノスガイという標準和名をつける。これを黒田徳米が1935年に、属名をMercenaria であるとして、Mercenaria にもビノス属(和名)をそのままあてた。国内産の標準和名、ビノスガイは、Mercenaria stimpsoni (Gould,1861) という学名に変わる。
同じ Mercenaria属(国内ではビノス属) でアメリカにいる二枚貝、 Mercenaria mercenaria (Linnaeus, 1758) に鹿間時夫が1964年にホンビノスガイとつけた。この海外の貝につけた標準和名が国内で発見されてからも使われている。
「本」にはもとは1種とされていた生物が2種に分かれたとき、新たに学名がついた国内産の種には元の和名を使い、元々の学名のままの種に本家本元という意味で「本」をつけることが多い。本種の場合、貝の収集の世界は国際的なので、本来、記載年代が早い本種に、ビノス属でビノスガイとつけるべきであったが、国内ですでにビノスガイという和名を使ったために「本」をつけたのではないか、と考えている。

Linnaeus
Carl von Linné(カール・フォン・リンネ 1707-1778 スウェーデン)。二名法を確立。
鹿間時夫
しかま ときお(1912年〜1978年)京都生まれの古生物学者。化石(古生物)の記載・和名をつける。現生の生物の記載・命名もしている。ラウスバイを記載、ホンビノスガイの和名などをつける。こけしの研究家としても有名。
地方名・市場名
シロハマグリ[白はまぐり]
備考一時期「シロハマグリ(白はまぐり)」として出荷されたことがある。 参考聞取・見聞 場所千葉県船橋 

概要

生息域

海水生。内湾の潮間帯〜潮間帯上部の砂泥地。あまりきれいなところにはいない。
北アメリカ大陸東岸が原産。
東京湾、兵庫県など日本各地で繁殖している。

非常に汚染に強い 2003年、東京都品川区京浜運河の砂地で撮影したもの。貝掘りをしている人達のバケツの中はアサリとホンビノスが半々といった感じだった。

生態

基本情報

北アメリカ東岸では重要な食用二枚貝。クラムチャウダーにしたり、生食することもある。
これがなんらかの形で1990年代に東京湾に移入してきた。初めは船橋から北で急激に増え、兵庫県でも見つける。今ではアサリが激減した内房で多産するようになっている。
最初は千葉県船橋などでとりはじめ、2000年代になって「白ハマグリ」などとして出回り始めた。今では千葉県のプライドフィッシュになっている。
アサリと比べると商品価値は低く、使いにくい二枚貝である。初めて本種を食べたのは2001年だが、どうやって食べたらいいのか考えあぐねたことがある。
東京湾奥などでは二枚貝の唯一の資源なのでおおいに食べてもらいたいと思う。
また、別の場所への移入は絶対にやってはいけない。
珍しさ度 今やアサリ並に全国的に流通している。いつでも手に入る。

水産基本情報

市場での評価 関東の市場には毎日のように入荷している。近畿など西日本にも流通しており、全国的に取り扱われるように。価格は決して安くはない。
※流通上の問題では近年、ビノスガイとの混同が見られる。ビノスガイと本種は価値が異なる。ビノスガイをホンビノスとして流通させるのは問題があると思っている。
漁法 じょれん曳
主な産地 千葉県

選び方・食べ方・その他

選び方

原則的には生きているもの。

味わい

旬は不明
貝殻が厚く重いために著しく歩留まりが悪い。剥き身にするのも難しい。
熱を通すととても硬くなるので熱の通し方が難しい。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

ホンビノスガイの料理・レシピ・食べ方/焼く(焼き貝)、汁(クラムチャウダ、みそ汁、すまし汁)、パスタ(トマト味など)
ホンビノスガイの焼き貝 大型で貝殻に厚みがあるので、そのまま料理にするのは難しい。焼くにも時間がかかりすぎる。買い求めてきたら、流水で表面を洗い。剥き身にして、砂を嚙んでいたら塩水で洗い、水分をきっておく。これを片方の貝殻に乗せる。これを焼き上げ、泡だって来たら醤油と酒で味つけする。短時間強火で焼き上げた方がうまい。
軟体は少し硬いが貝らしいうま味が強く、食感が心地よい。非常に味わい深い。

ホンビノストマト味のクラムチャウダー 買い求めてきたら流水で洗い、剥き身にして刻む(剥くのが大変ならゆでて、ゆで汁と身に分けて身を刻んでもいい)。これを玉ねぎやセロリ、にんにくなど香りのある野菜と炒め、生のトマトをつぶして加える。トマト缶でもいい。ハーブブイヨンを溶かし込んだお湯で濃度と味を加減して塩、コショウする。本種はトマトととても好相性で、美味。
ホンビノスガイの白いクラムチャウダー アメリカの具だくさんスープ、クラムチャウダーにすると非常に美味。剥き身にして、刻み、玉ねぎ、にんじん、パプリカなどと炒める。ホワイトソース(市販でもいい)と牛乳を加え、場合によっては水で濃度を加減して塩味をつける。炒めすぎず、煮すぎない方がよく、煮るなら長時間煮込んだ方がいい。
ホンビノスガイのすき焼き 本種は火の通し方で味が変わる。煮つけすぎると硬くなりすぎたりする。ここでは割り下で煮ながら食べる。火の通し加減をみながら食べる方が簡単である。剥き身にして砂などを流す。適当に切る。酒・砂糖・醤油・水の割り下で食べたいだけ、銘々煮加減をみながら食べる。
ホンビノスとトマトのパスタ 貝殻ごとザルなどに入れて洗い剥き身にする(剥けないなら軽くゆでて身と煮汁に分けておき、軟体を刻んでもいい。ゆで汁は砂などを濾して、仕上げに加える)。フライパンに多めのオリーブオイルを入れてにんにくの香りづけをする。ここに刻んだ本種の軟体、玉ねぎなど香りのある野菜を加えていため、トマトをつぶして加えるか、トマト缶を加えて少し煮込む。このときパスタのゆで汁で水分を加減してもいい。ここに茹で上がったパスタを加え、和える。
トマトの酸味とうま味との相性がとてもよく、貝らしいうま味がソース煮出て、炒めた軟体の食感とともにとてもおいしい。

ホンビノスのみそ汁 剥き身にして刻んでみそ汁に。身は熱湯に入れてもいいし、水から入れてもいい。熱湯に入れると汁の旨みは少ないが、身自体は縮まず旨みがある。水から入れると汁に旨みがあるものの身は縮みやや硬くなる。

好んで食べる地域・名物料理

アメリカ東海岸。

加工品・名産品

現在の佃煮、殻付き冷凍、冷凍剥き身などがある。

本美乃洲貝佃煮 東京湾産、すなわち江戸前のホンビノスで作った佃煮である。程よい硬さで貝らしいうま味も感じられる。常備菜にして置きたい逸品である。[遠忠食品 東京都中央区]
ホンビノスガイ煮 千葉県船橋市で買い求めたホンビノス煮。比較的浅い炊き方で甘さ控えめでおいしい。船橋市では佃煮なども製造している会社がある。

釣り情報

歴史・ことわざなど

国内で発見した年代 千葉県立博物館黒住耐二、岡本正豊(敬称略)による報告に1990年代中ごろに東京湾奥で稚貝が発見されたと書かれる。
千葉県船橋産ホンビノス 東京湾船橋沖三番瀬では大量に水揚げされている。汚染にも強くアサリとともに湾奥、東京湾京浜運河でも見ることができる。一時期、「白はまぐり」という商品名で流通していたこともある。

生で食べる 北米では重要な食用貝であるとされ、北米では生食されているとのこと。味は抜群にいいが、国内のものが生食できるかは不明。奥谷喬司はニューヨークの屋台で本種を生でレモンをしぼり食べたという。『美食主義者の貝エピキュリアン』(奥谷喬司 日本出版社)