タナカゲンゲ
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珍魚度・珍しさ | ★★★ がんばって探せば手に入る |
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魚貝の物知り度 | ★★★★★ 知っていたら学者級 |
食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★ 美味 |
分類 | 顎口上目硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目ゲンゲ亜目ゲンゲ科マユガジ属
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外国名 | Tanaka eelpout
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学名 | Lycodes tanakae Jordan and Thompson,1914
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漢字・学名由来 | 漢字/田中玄華 Standard Japanese name / Tanakagenge Jordan David Starr Jordan〈デイビッド・スター・ジョーダン(ジョルダン) 1851-1931 アメリカ〉。魚類学者。日本の魚類学の創始者とされる田中茂穂とスナイダーとの共著『日本魚類目録』を出版。 Thompson William Francis Thompson(1888-1865)。魚類学者。アメリカ合衆国ミネソタ生まれ。スタンフォード大学。 Tanaka 田中茂穂(Shigeho Tanaka 明治11-昭和49 1878-1974 高知県)。東京帝国大学にて魚類の分類を始める。日本魚類学の父。170種前後の新種を記載。献名された種も少なくない。 |
地方名・市場名 |
概要
生息域
海水魚。水深120-870m。
北海道オホーツク海、北海道〜山口県の日本海沿岸。
朝鮮半島東岸中北部、間宮海峡、サハリン南岸、サハリン周辺のオホーツク海。
生態
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基本情報
1m以上になる大型魚で、日本海、オホーツク海で水揚げされている。ズワイガニなどをとる底曳き網に混ざるもので、日本海側の産地でしばしば出合うことができる。最近では関東にも少ないながら入荷してくる。
古くは練り製品の原材料となったり、鮮魚としては非常にローカルなものであった。鳥取県岩美町で鍋を名物料理にするなど少しずつ脚光を浴び始めている。
白身でやや滑りが多いもののクセのない味わいで、料理法を選ばない。冬期に旬を迎えるもので鍋材料としても優秀である。まだまだ安いのでお買い得の魚といえそう。
珍魚度 珍魚とは言えないが、日本海側など底曳き網のあるところでしか手に入れにくい。
水産基本情報
市場での評価 日本海側では食用となっているが、流通することは希。関東にもときどき入荷を見る。あまり知名度がないので安い。
漁法 底曳き網(ズワイガニの網などで混獲されるもの)
産地 日本海各地
選び方・食べ方・その他
選び方
触って張りのあるもの。目が澄んでいるもの。滑りが透明なもの。鰓が赤いもの。
味わい
旬は寒い時期。
鱗はなく、皮は厚くしっかりしている。皮はよく滑りをとらないと臭みがある。
白身であまり繊維を感じない。部分によってはボロっとする。生でそのまま食べても旨みも脂も感じない。熱を通すと適度に締まる。身離れはよく、まったくクセがない。
骨などから上品でいやみのないだしが出る。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
水洗いして適当にきり湯通しする。冷水に落として表面のぬめりを流し、水分をよくきる。これを煮干しだしに酒・塩の出汁の中で煮ながら食べる。唐辛子などはお好みで。
好んで食べる地域・名物料理
ばばちゃん鍋 鳥取県岩美町の名物料理。店によって味つけに違いがある。できるだけ単純な味つけの店を選ぶべき。
加工品・名産品
練り製品の材料
釣り情報
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歴史・ことわざなど
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地方名・市場名
参考阿部鮮魚店 場所山形県酒田市・鶴岡市由良漁港
参考松澤周一さん(新潟県糸魚川市) 場所新潟県親不知、兵庫県浜坂・香住
場所鳥取県岩美町
場所北海道、富山県黒部
場所山形県鶴岡市由良漁港
場所石川県輪島
参考『魚』(1940 田中茂穂 創元社)、聞取 場所福井県、京都府京丹後市、兵庫県香住ほか但馬地方
場所兵庫県但馬地方
場所島根県、鳥取県