アキアミ
代表的な呼び名アミ
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珍魚度・珍しさ | ★★★ がんばって探せば手に入る |
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魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
概要
生息域
汽水域。河口域から内湾に生息している。
秋田県以南、富山湾、中海、瀬戸内海、有明海、利根川河口域、東京湾、駿河湾、三河湾。
生態
5月〜6月に孵化した夏期世代は夏に急成長して、8月〜10月初旬にかけて、越年世代となる個体を生み出す。
越年世代ははじめの2ヶ月〜3ヶ月は成長するが冬期にはほとんど成長がとまり、春になり再び成長し始める。
越年世代は5月〜7月に産卵。
夏世代の寿命は2.5ヶ月〜3ヶ月。
越年世代は9ヶ月〜10ヶ月。
基本情報
アミとはついているがアミの仲間(アミ目)ではなく、サクラエビ科で、れっきとしたエビの仲間(十脚目)だ。国内の内湾域だけではなく、中国や東南アジアにも生息している。国内で揚がるものをニホンアキアミと区別することもある。
非常に小型で一生の内に一度も海底にいることがなく浮遊生活をしているので、アミの仲間と思われたようだ。
新潟県、岡山県、有明海周辺、静岡県など川などの河口域で揚がっている。
古くは内湾や河口域でたくさんとれていたが、最近では汽水域の乱開発と汚染で激減している。
生鮮品としても、干しエビ、塩辛など加工品原料として重要なものだが、現在では供給が追いつかない状況となっている。
韓国でもキムチや料理などに利用されて重要。
珍しさ度 漁が不安定で、また地域が限られている。生の状態を見つけるのはかなり難しい。塩辛などの加工品は探せば手に入る。
水産基本情報
市場での評価/希に入荷してくる。年々高騰していて、産地でも消費地でも非常に高級なものとなっている。加工品も高価だ。
漁法/船曳漁
産地/新潟県、富山県、静岡県、岡山県、大分県、福岡県、有明海周辺
選び方・食べ方・その他
選び方
新しいものほど透明感がある。白いものは古く、やがて黒ずんでくる。
味わい
旬は秋と春。漁期は個体群の発生に合わせて年2回。
非常に小さく、殻が軟らかい。ヒゲはとれやすい。
そのまま生で食べてもいいし、火を通してもいい。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
水揚げされたばかりの「赤ひげ」をさっと洗って、そのまま食べる。殻が軟らかいので気にならず、ヒゲもそれほど気にならない。身に甘味があり、エビ特有の風味がとても豊かである。
これだけは運がよくないと食べられないが、産地に行って食べても損のない味わいである。
漁獲してていねいに洗ったものなので、洗うか否かはどっちでもいいのではないかと思う。ゴミなどがないかどうか見て小麦粉を振り混ぜる。衣を最低限加えて平たく楕円形に伸ばして高温で短時間揚げる。
ざっと水洗いして、酒・みりん・醤油を煮立たせた中で短時間煮てそのまま鍋止めする。
やや多めの塩を入れた塩水をたっぷりと煮立たせる。この中にアキアミを入れて適当にかき混ぜながら短時間煮上げる。これをザルなどに取りウチワなどで風を送り放冷する。
好んで食べる地域・名物料理
加工品・名産品
釣り情報
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歴史・ことわざなど
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