202405/15掲載
最後の小田原のタチウオは中華煮込みに
タチウオくらい使い勝手のいい魚はない
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4月19日、小田原魚市場には発泡に入りきらないタチウオの尾っぽが、あっちでひらひら、こっちでひらひらしている。と書いた。
このとき二宮定置にいただいたタチウオを昨日やっと全部食べ尽くせた。
日々慌ただしいので、忙しいときの救世主になった。
いろいろ保存食にしたが、昨日のものは三枚に下ろして一口大に切り、塩コショウし、小麦粉をまぶした状態で冷凍したものだ。冷凍保存する場合はできるだけ、味つけしてからの方が劣化しない。
鎮江香醋を使って中華風に
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冷蔵庫を探したら、市販のゆで竹の子、エリンギ、があったので一緒に煮込む。野菜はなんでも大丈夫だし、もっと多種類放り込んでもいい。
ちなみに写真は保存する前のもので、竹の子は秦野産、エリンギではなくバイリングである。
最近、ご飯に合うおかず的なものが我が家の魚料理の中心をなしている。吉田健一ではないが、酒よりもご飯の方が料理の真味がわかる、のだ。
タチウオはペーパータオルの上で解凍する。
竹の子は適当な大きさに切る。
エリンギ(バイリング)は手で適当にほぐし分ける。
鍋に鎮江香醋(中国江蘇省で作られている香りのある酢)、醤油、紹興酒、少量の魚醬(しょっつるでもなんでもいい)、水、砂糖を入れて煮立てておく。
このとき味見して味を調える。
竹の子、エリンギを油通し、鍋に放り込む。
煮ながら、こんどはタチウオをサクッとするまで揚げる。
最後にタチウオを加えて軽く和え、コショウを振り出来上がりだ。