202510/13掲載

新潟市、越後新川の生物・食物図鑑15 シロボヤ

見ただけでよだれがたれてきそうなのは、ボクだけかな?


新潟県西区五十嵐新川漁港周辺の生物・食物図鑑を作っていく。
新川漁協に水揚げされる水産物は量的には多くないが、多彩である。
今回、星野さんが手に持っているのがシロボヤ(シロボヤ類とすべきかも)である。
ていねいに洗うと白くてぬらりひょんの顔そっくりの物体なのがわかる。

シロボヤは韓国では普通に食べているし、非常においしいこともわかっている。
でも国内では食用であること自体を知らない。
漁具にも生物にもなんにでもくっつくやっかいものでしかない。
成長するとごつごつして不気味だけど、幼生期には自由に動けるし、ボクたちと同じ脊索(脊椎ではなく単なる棒のようなもの)があるので、決して原始的な生き物ではない。

「ほや(マボヤ)」を食べたことがある人が食べたら、似た味だなと思うはずだけど、むしろシロボヤの方が苦みや渋味が薄い。
鍋ものなどに入れると、絶品である。
無性に食べたくなったけど、残念ながら今回のものは新潟市中心部で行われるイベント用のもの。
海のシロボヤに片思い、は間違いだけど、後ろ髪ひかれて帰ってきた。
協力/島谷将之さん・星野健一郎さん(拓洋丸)・中務謙吾さん(すべて新潟県新潟市西区五十嵐新川)

このコラムに関係する種

シロボヤのサムネイル写真
シロボヤ미더덕찜(ミドドク)海水生。漁具やマボヤなど様々なものに付着する。北海道以南。中国、朝鮮半島。・・・・
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