202510/09掲載 コラム水産物・水産生物・食文化を探す旅 2025年9月 高知県の食材5 土佐番茶、きし豆多め シェア ツイート 2つの素材を合わせて作る土佐番茶クリックで閉じます高知県ではきし豆(岸豆。川原などに生えているカワラケツメイ)のお茶があり、チャノキを枝ごとつんだ番茶もある。 ともに焙じたものを淹れる。 単独でも飲むが、ふたつを合わせたものが「土佐番茶」である。 単に「番茶」という表示で「きし豆」入りという表示もある。 高知県各所で「きし豆」入りの番茶を買っているが、どうやら作る人により「きし豆」比率が違っているようだと思えてきた。 今回の晩茶(高知県幡多郡黒潮町)は「きし豆」が比率が高いためだろう、高知市内で買ったものよりも甘味が強い。 きし豆が多いほどまろやかで優しい味になるクリックで閉じますそれにしても枝ごと刈り取ったチャノキから出る、お茶らしい味は弱いけれど、それだけに体に穏やかに浸透していく。 甘味の「きし豆」は、味に深みを生んでいる。