202510/01掲載

2025年9月 高知県の食材1 県全域で飲まれている、きし豆茶


カワラケツメイは、本州、四国、九州などの川原などに生えているマメ科の植物である。
これを炒って飲む地域は国内に点々と散らばっているようだ。
高知県は島根県とともに広い地域でカワラケツメイのお茶を飲んでいる。
高知県で「きし豆茶」という。
カワラケツメイが川原など、川岸に生えているために「岸豆」だ。
これが和歌山県では「弘法茶」、岐阜県の一部では「びん茶」、島根県では「浜茶」という。

カワラケツメイは便秘、利尿作用、むくみを取る薬効があるとされている。
ただ島根県津和野などでは「茶は贅沢だから浜茶」を飲むとされている。
ちなみに高知県の「土佐番茶」は、若芽だけではなく、枝ごと大雑把に切り取りお茶に、したいわゆる一般的な晩茶も言うが、この晩茶を焙じて「きし豆」を加えたものが普通だという。

ことこと煮て、煮だす


高知県で「きし豆茶」を買って来ると、お茶のように淹れるのではなく、煮だす。
最近は、ことことと10分程度煮て飲んでいるが、これが正解だと思う。

就寝中や寝起きには最適だと思う


茶の木で作られた茶と比べて、刺激が少なく、甘味がある。
就寝中の水分補給や、寝起きなどに飲むと体に優しい気がする。

茶がゆならぬきし豆茶がゆ


ついでに愛知県蟹江町をまねて「きし豆茶がゆ」を作ってみる。
ほの甘くい優しい味のかゆになる。
お腹が熱を持つのではなくほんのり温まる。



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