202505/11掲載

カイワリの刺身、ウマスギてこまっちゃうな

カイワリはもっとも基本的な刺身がいちばん


とれて11時間後のカイワリの刺身は、ボクの目の前で脂という名の汗をかいていた。
出てくる汗をなめたいと思うのは、魚の脂汗だけだ。
カイワリのすごいところはとったその日から味があることだ。
このあたりが背の青い魚である、アジ科の魚らしさだ。
個人的には味の点ではアジ科の頂点に立つと思う。

あぶるとボクにはうますぎる上にうますぎて、屋上屋を架す


刺身だけではもの足りなくなり、腹の身は焼霜造りにする。
やたらにうまいと思うが焼いて、ますますうまくなった分が余計に感じる。
これは明らかに年齢のせいで、ボクが若かったらあぶった方が上だと思う。

とにもかくにも、これで遅すぎるお昼ご飯を食べる。
たぶん、これ以上の贅沢は百億円だしても望めない。

ボクよりも目利きが選んだカイワリにはずれなし


5月9日の神奈川県小田原魚市場はアジであふれていた。名物といってもいいカイワリもたくさん揚がっていて、活況を呈していた。
二宮定置は、だれもボクと遊んでくれないくらい忙しい。
個人的意見だけど二宮定置にはあと2人は欲しい。
カイワリがうまそうな、とよだれを垂れていたら。
ぽんと1尾、バケツに入れてくれた。
Kai's Kitchenの甲斐くんが選んでくれた二宮定置のカイワリである。
ボクの目は、魚に関しては節穴なので、間違いなしのカイワリをうやうやしく頂いてきた。
まあこの日のカイワリは全部が全部うまい気がするが。

帰宅後、さっそく三枚に下ろし、腹骨・血合い骨を取る。
背は皮を引き、腹は皮付きのままにする。
背は刺身に切る。
腹はバーナーであぶって氷水に落として粗熱をとり、水分をきって刺し状に切る。

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カイワリのサムネイル写真
カイワリWhitefin trevally海水魚。南日本。水深200mよりも浅場。北海道〜九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、北海道〜九州南岸の太平洋沿岸の太平洋沿・・・・
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