202502/26掲載

銚子産マダイで尾鰭酒

我が家では冬の定番といった酒と魚の料理だ


2月22日に作ったマダイの尾鰭酒を26日に投稿しようとしているが、急に温かくなって熱旨の話が不思議な気がする。
また寒くなるのかどうかわからないけど、こんな料理もあります、ということで。

体中が冷え切り、とりわけ足元が冷え氷のような日だったので、保存して置いた尾の干ものを取り出す。
これを文字打ちをしながら1時間以上かけてあぶる。
ちょっと目を外したすきに軽く焦がしてしまったけれど、身のある部分からも尾鰭の皮膜からもとてもいい香りがする。
ここに沸点に達した栃木県の「惣誉 特別本醸造」をかけまわす。
ラップをして3、4分まって飲み始める。

強いうま味が加わった辛口の酒が体をずんと温かくしてくれる。
焼いたマダイのうま味が鼻に酒の香とともに抜ける。
尾鰭酒とはしたが、主役は酒ではない。
塩気の強い尾が主役であり、これを少しずつこそげ取っては食べる。
酒と一緒に口に流し込む。
おいしいマダイの干ものを食べながら酔っ払える、というところがみそだ。

ちなみにこれで2合はやれる。

銚子産マダイは鰭も身も全部食べきる


2025年2月20日に、八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産で千葉県銚子産マダイを見つけて、周りを見まわして何もないので買った。
どう見ても野締めだし、木曜日なのでトメかも知れない。
ただ、鮮度的にも問題なく、そして安い。
大きさもドンピシャリボク好みで体長36cm・1.1kgだ。
色が褪せているのはやはり野締めだからだろう。
以上は何度も書いている。

強い塩をして強く干し上げる


尾鰭酒を作る。
尾鰭はやや強めの塩をして、強めに干し上げる。
これを1時間くらいかけてこんがり焼き上げる。
器を温めて、こんがり熱した尾鰭を放り込み、火が出るくらい熱した熱燗をそそぐ。
ラップして数分まってから飲んで、食べる。

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マダイのサムネイル写真
マダイRed sea-bream海水魚。水深30メートル前後から200mの岩礁域、砂礫底、砂底。稚魚、幼魚はより浅場にいる。北海道全沿岸〜九州南岸の日・・・・
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