ユメタチモドキ

ユメタチモドキの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
体長1.5m前後になる。タチウオと違って尾鰭がある。頭部は尖らず腹鰭は小さく痕跡的。[153cm TL・3.501kg]
体長1.5m前後になる。タチウオと違って尾鰭がある。頭部は尖らず腹鰭は小さく痕跡的。[135cm TL]
体長1.5m前後になる。タチウオと違って尾鰭がある。頭部は尖らず腹鰭は小さく痕跡的。[153cm TL・3.501kg]
タチウオと違い2叉する尾鰭がある。
体長1.5m前後になる。タチウオと違って尾鰭がある。頭部は尖らず腹鰭は小さく痕跡的。
珍魚度・珍しさ★★★★★
一生出合えない可能性大
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度
食用として認知されていない
味の評価度 ★★★
美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目サバ亜目タチウオ科ユメタチモドキ属
外国名
Tyrant fish
学名
Evoxymetopon taeniatus Poey
漢字・学名由来

漢字 夢太刀擬 Standard Japanese name / Yumetachimodoki
由来・語源 「夢」はたぶん田中茂穂の命名だと思われる。意味は不明だが、「深い場所にいる」という意味合いかも知れない。「たちもどき」はタチウオに似ていて別種の意味。普通、タチウオには尾鰭がないのに「ある」ということからもきていそう。

地方名・市場名

概要

生息域

海水魚。大陸棚縁辺・斜面、低層遊泳性。
千葉県館山、静岡県川奈、新潟県青海、高知県東洋町、長崎県五島列島。東シナ海大陸棚縁辺〜斜面。
韓国巨澄島、台湾東港、大西洋。

生態

基本情報

長崎県など対馬海流の影響の強い場所で希にとれる。
味のいい魚であるが珍しい魚なので食用としての価値、歴史はわからない。一定の評価もない。

水産基本情報

市場での評価/ほとんど流通しない。一定の評価はない。
漁法/釣り
産地/高知県、長崎県

選び方・食べ方・その他

選び方

触って張りのあるもの。目が澄んでいるもの。鰓が赤いもの。

味わい

旬は不明。
鱗はなく銀箔ははげにくく皮が厚い。中骨に強い隆起があり、下ろしにくい。前半は骨が強い。
白濁した白身で、身割れしやすい。骨などからいいだしが出る。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

ユメタチモドキの料理・レシピ・食べ方/生食(焼霜造り、刺身、みそたたき)、焼く(塩焼き、つけ焼き)、煮る(煮つけ、塩ゆで、真子煮)、揚げる(天ぷら、唐揚げ)、ソテー(ムニエル)
ユメタチモドキの焼霜造り 身に脂がのっているが、味があるのは皮と皮の直下である。皮は非常に硬いので焼くしかないが、このあぶった香ばしさも魅力的である。
水洗いして三枚に下ろし背と腹にわける。背の方の皮を強めにあぶって氷水に落とし、水分を切る。刺身状に切る。

ユメタチモドキの刺身 身割れしやすいのでそぎ切りには出来なかった。拍子木状になったが白濁しているのは脂ではなく、身の色である。脂がのっているもののうま味自体は平凡かも。
水洗いして三枚に下ろす。背の部分の皮を引き、食べやすい大きさに切る。
ユメタチモドキのみそたたき(なめろう) 身割れしやすいので身をかき出してみそ、香辛野菜とたたく。たたいたことで身のうま味が出たようで、みそや香辛野菜以上に本種の味が感じられる。
水洗いして骨周りの身をかき出す。背の部分の皮を引き、まとめて大葉・ねぎ・みょうが・みそと叩く。
ユメタチモドキの塩焼き やや水分が多いものの、塩焼きは絶品である。タチウオ同様に皮に独特の味があり、身がふんわりして甘味がある。身離れもいい。
水洗いして切り身にする。振り塩をして1時間以上寝かせて焼き上げる。
ユメタチモドキのつけ焼き 塩焼きは少し淡泊な味だが、これに醤油とみりんのタレを足し算すると、ぐんと味わい深くなる。上品な白身だからこそ調味料が生きる。
水洗いして軽く振り塩をして少し置く、出て来た水分を拭き取り、8分通り焼く。ここに醤油・みりんのタレをつけながら仕上げる。
ユメタチモドキの煮つけ タチウオと比べると脂が少ないので煮ると少し硬く締まる。上品な白身で皮に味があり嫌みがない。身離れがいい。
水洗いして切り身にする。湯通しして冷水に落として霜降りにして水分を切る。これを酒・砂糖・醤油・水で煮る。
ユメタチモドキの胃袋の塩ゆで
ユメタチモドキの真子煮
ユメタチモドキの肝の塩ゆで
ユメタチモドキの天ぷら
ユメタチモドキの唐揚げ
ユメタチモドキのムニエル

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど