ボウズイカ
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外套長80mm前後になる。外套膜は全体に丸く耳も丸く横に張り出している。 外套長80mm前後になる。外套膜は全体に丸く耳も丸く横に張り出している。 全関連コラム
珍魚度・珍しさ | ★★ 少し努力すれば手に入る |
魚貝の物知り度 |
★★★★★ 知っていたら学者級 |
食べ物としての重要度 |
★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 |
★★ まずくはない |
分類 |
軟体動物門二鰓亜綱頭足綱ダンゴイカ目ダンゴイカ科Rossia(ボウズイカ)属
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外国名 |
ー
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学名 |
Rossia pacifica Berry,1911
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漢字・学名由来 |
漢字 坊主烏賊
由来・語源 頭部(外套膜。実は哺乳類の胴体にあたる)が坊さんのように丸いため。 |
地方名・市場名 |
ミッキーマウス 参考荷 場所宮城県 ミミダコ[耳だこ] 参考荷 場所茨城県北茨城市大津 ピンタコ 参考スーパー 場所鳥取県倉吉・岩美町など ミミイカ[耳いか] 備考荷 参考スーパー 場所鳥取県岩美町網代漁港・倉吉市 |
概要
生息域
海水生。水深100-600mの海底近く。
[島根県]・常磐以北。北太平洋亜寒帯の大陸棚、大陸棚斜面。
生態
基本情報
北太平洋に広い生息域をもつ。小型でまん丸い姿で一見イカなのかタコなのか漁業者もわからなかったようだ。宮城県の「ミッキーマウス」が意外に本種の漫画チックな姿を言い得ている。
東北や日本海などでの底曳き網でときにまとまって揚がる。関東にも入荷をみるが馴染みがなく、食べ方がわからないので安い。
珍しさ度 底曳き網などで大量に水揚げされるもので、珍しくはないが、漁が不安定なために、手に入れるのは苦労しそうである。
水産基本情報
市場での評価/関東にもときどき入荷してくる。比較的安い。
漁法/底曳き網
産地/茨城県、宮城県、福島県
選び方・食べ方・その他
選び方
味わい
旬は秋から冬ではないかと思っている。
水分が多く全体に柔らかい。熱を通しても硬く締まらない。
栄養
危険性など
食べ方・料理法・作り方
ボウズイカの料理・レシピ・食べ方/煮る(塩ゆで、煮つけ)、焼く(干もの)、生食(刺身)
ボウズイカの塩ゆで タコのようでいてイカという不思議な姿をしている。外套膜(丸い部分)からげそと頭を外し、内臓、墨を取り去る。このとき白子や真子は傷つけてはいけない。これをやや強めの塩水でゆでる。ゆで上がりを陸揚げにして団扇などであおぎ冷ます。
水分が多いものの。ゆでることで適度にしまる。白子と真子は非常にうま味が豊かで味わい深い。この卵巣白子だけでも満足度は高いだろう。
ボウズイカの煮つけ 丸のままを流水などで洗う。これを酒・砂糖・醤油・水を沸かした中で煮る。墨が出てしまって見た目は悪いが卵や白子に甘味があってとても味わい深い。予めゆどうしして煮た方がよかったかも。
ボウズイカの一夜干 水分が多いのでスルメイカのように振り塩をして焼くと水が出て来て、うまく焼けないし極端に縮む。水洗いして開き、立て塩(水に塩を溶かして味見すると渋く感じるくらいの塩水)に10分ほどつけて水分をよくとり干し上げる。干ものにしても少し縮むが香りがよく食感が心地よくおいしい。
ボウズイカの刺身 外套膜(頭に見える部分)を刺身にしてみた。水分が多く柔らかいためか皮は剥きやすい。ただ単純に刺身にすると弾力も歯触りもない。一瞬湯煮通して氷水に落とし粗熱をとる。これを刺身状に切る。イカらしい甘さもうま味もほどほどにあって美味。
好んで食べる地域・名物料理
加工品・名産品
釣り情報
歴史・ことわざなど