ヨコシマタマガシラ
代表的な呼び名ヒシムチグヮー
ヨコシマタマガシラの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
SL 18cm前後になる。眼下骨の縁辺、前鰓蓋骨の下縁に鋸歯がある。眼下に大きな棘が1本後方に向かってある。背部に2本の薄い色合いの縦縞がある。 眼下骨の縁辺、前鰓蓋骨の下縁に鋸歯がある。眼下に大きな棘が1本後方に向かってある。
魚貝の物知り度 |
★★★★★ 知っていたら学者級 |
食べ物としての重要度 |
★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 |
★★★★ 非常に美味 |
分類 |
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜科イトヨリダイ科ヨコシマタマガシラ属
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外国名 |
Striped monocle bream
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学名 |
Scolopsis lineata Quoy & Gaimard, 1824
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漢字・学名由来 |
漢字/横嶋玉頭 Yokosimatamagasira
由来・語源/不明 |
地方名・市場名 |
トゥルン 参考『魚名からみる自然認識:沖縄・伊良部島の素潜り漁師の事例から』(高橋そよ 2014年03) 場所沖縄県伊良部島 |
概要
生息域
海水魚。サンゴ礁域の水深約10-20mの砂礫地。
屋久島、琉球列島、小笠原諸島。
台湾南部、東沙諸島、南沙諸島、フィリピン諸島、インドネシア、グレートバリアリーフ、マーシャル諸島、バヌアツ、キーリング諸島。
生態
基本情報
サンゴ礁などにいる小魚のひとつ。20cm前後しかないので食用魚として重要なものではないと思われる。
水産基本情報
選び方・食べ方・その他
選び方
触って張りのあるもの。粘液が透明なもの。模様など退色していないもの。
味わい
旬は不明。
鱗は非常に硬くとりにくい。厚みのある皮で強い。中骨がとても硬い。
透明感のある白身で血合いも弱い。熱を通すとやや硬く縮む。
栄養
危険性など
食べ方・料理法・作り方
ヨコシマタマガシラの料理法/煮る(煮つけ)、焼く(塩焼き)、ソテー(バター焼き)、汁(みそ汁)、揚げる(唐揚げ)
ヨコシマタマガシラの煮つけ 皮に厚みがあり、煮るとほどよい硬さになり、呈味成分による甘味とうま味が豊か。身は煮るとやや硬く締まるが身離れがよく、ほんのり甘味がある。煮魚としてとても優秀で、味がいい。
ヨコシマタマガシラの塩焼き 単に塩焼きにしてみた。焼くとやや硬く締まるが、ほどよく繊維質で身離れがいい。身に味があり、しかも嫌みがない。皮目の香りも魅力的だ。イトヨリダイ科というよりもイサキ科に近い味に思える。
ヨコシマタマガシラの刺身 三枚に下ろして皮を引いて、血合い骨を抜く。これを刺身に。塩焼きでも感じたがイトヨリダイ科というよりもイサキ科に近い味。うま味、甘味が豊かでしかも嫌みがない。
ヨコシマタマガシラのみそ汁 小振りのものを1尾ぶつ切りにして、湯通しする。冷水に落として残った鱗やぬめりを流す。これを水(昆布だしを使っても)から煮出してみそを溶く。身はやや硬く締まるが実にうまみ豊かなだしが味わえる。
ヨコシマタマガシラのバター焼き 個体差によるものかも知れないが、ソテーすると硬く締まってしまった。ただ捨てがたい味でバターとの相性がいい。
ヨコシマタマガシラの唐揚げ 小振りのを背割りにして片栗粉をまぶして、じっくりと二度揚げにし、塩とヒバーツで味つけする。中骨は硬く食べられないが鰭や腹骨が香ばしく、スナック感覚で食べられる。今回はヒバーツを使ったが、お好みでいろいろお試し願いたい。
好んで食べる地域・名物料理
加工品・名産品
釣り情報
歴史・ことわざなど