シンジュタマガシラ

シンジュタマガシラの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
20cm SL 前後になる。体側に顕著な斑紋はない(ときに大褐色の縦縞がある)。側線鱗数は36-39。眼下骨の縁辺と前鰓蓋骨の下縁に鋸歯がある。眼下骨には後方に向かう大きな棘が1本ある(上に前方に向かう棘がない)。尾鰭は伸びない。[写真は体長20cm、重さ204g]
眼下骨の縁辺と前鰓蓋骨の下縁に鋸歯がある。眼下骨には後方に向かう大きな棘が1本ある(上に前方に向かう棘がない)。
眼下骨の縁辺と前鰓蓋骨の下縁に鋸歯がある。眼下骨には後方に向かう大きな棘が1本ある(上に前方に向かう棘がない)。
背鰭第5-6棘と側線との間の鱗は3-4。
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★
美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜科イトヨリダイ科ヨコシマタマガシラ属
外国名
Pearly monocle bream 珠斑眶棘鱸
学名
Scolopsis margaritifera (Cuvier, 1830)
漢字・学名由来

漢字/真珠玉頭 Sinjutamagasira
由来・語源/小種名「margaritifera」が「真珠を持っている」だから。この場合の真珠は不明。1993年に藍澤正宏により沖縄県那覇魚市場で採取された標本が日本初記録種。
Scolopsis margaritifera (Cuvier, 1830) シノニム/Scolopsis margaritifer (Cuvier, 1830)

Cuvier
バロン・ジョルジュ・レオポルド・クレティアン・フレデリック・ダゴベール・キュヴィエ(Baron Georges Léopold Chrétien Frédéric Dagobert Cuvier 1769-1832)。フランスの分類学者。キュビエとされることが多い。スエーデンのリンネ、フランスのビュフォンの分類体系に解剖学や古生物学などを加味して現在の形の礎を作った巨人のひとり。
地方名・市場名
ヒシムチグヮー
参考河村雄太さん 場所沖縄県石垣島 

概要

生息域

海水魚。水深200mより浅い砂地。
沖縄本島知念、八重山列島。
台湾南部、南沙諸島、西太平洋。

生態

基本情報

沖縄県でも八重山に多いのではないかと思う。それほど個体数が多いわけではないので、イトヨリダイ科で体高のある魚の総称であるビタロー、ジューマーと呼ばれている可能性が高い。
あまり大きくならないために、認知度も低そうだ。

水産基本情報

市場での評価/競りなどでも一度も見ていない。
漁法/刺し網、定置網、釣り
産地/沖縄県

選び方・食べ方・その他

選び方

触って張りのあるもの。鱗などの表面に透明感のあるもの。

味わい

旬は不明。2月の固体には脂がなかった。
鱗は硬いが取りにくい。皮は厚みがあって硬い。骨は硬くない。
透明感のある白身で血合いは弱い。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

シンジュタマガシラの料理法・調理法・食べ物/生食(皮霜造り)、汁(みそ汁)、ソテー(バター焼き)
シンジュタマガシラの皮霜造り 比較的大形だったので、三枚に下ろして血合い骨・腹骨を取る。皮目に湯をかけて氷水に落として水分をよく切る。皮が硬くしっかりしているのですぐに刺身状に切る。皮目に強いうま味があり、食感が心地よい。筋肉にも甘みがあって美味。

シンジュタマガシラのみそ汁 あらを集めて置く。湯通しして冷水に落として残った鱗やぬめりを流す。水から煮出してみそをとく。頭部などからいいだしが出て美味。
シンジュタマガシラのバター焼き 2月の固体には脂が感じられなかった。三枚に下ろして多めの油でソテー、バターで風味づけした。ソテーすると硬く反り返り、おいしいとは思えなかった。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど