ミナミキントキ

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体長30cm前後になる。体高が高く、側へんする。腹鰭の先端は臀鰭起部を少し越える。腹鰭のつけ根、背鰭の前部に褐色の斑紋がある。
体長30cm前後になる。体高が高く、側へんする。腹鰭の先端は臀鰭起部を少し越える。腹鰭のつけ根、背鰭の前部に褐色の斑紋がある。[28cm SL ・重さ0.631]
背鰭の前部に褐色の斑紋がある。
腹鰭のつけ根に褐色の斑紋がある。
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ亜目キントキダイ科キントキダイ属
外国名
Arrow bulleye
学名
Priacanthus sagittarius Starnes, 1988
漢字・学名由来

漢字 南金時 Minamikintoki
由来・語源 キントキダイ科で南方系という意味合いか。『日本産魚類大図鑑』(益田一、荒賀忠一、尼岡邦夫、上野輝弥彌、吉野哲夫 東海大学出版会 1984)が初出か?
金時 という言葉は「赤」と同じ意味合いを持つ。これは坂田金時をモデルにした歌舞伎『怪童丸』が赤い衣装を身につけていたため。またカネヒラという地域もあるが、江戸浄瑠璃に「金平浄瑠璃」があり、坂田金時の子の坂田金平(公平。きんぴら、かねひらとも)が活躍する。「かねひら」も同様に「赤」を表す。

地方名・市場名

概要

生息域

海水魚。水深50m-200m。
青森県日本海側つがる市沖、富山湾、伊豆諸島三宅島、神奈川県三浦・藤沢、静岡県網代、三重県片田高知県以布利、[長崎県長崎市]、日向灘、鹿児島県秋目・高山・内之浦・種子島、奄美大島。
インド-西太平洋域。

生態

基本情報

キントキダイ科は同定が難しく、本種の標準和名は1980年代につけられた可能性が高い。本種は生息域もまだはっきりわかっていない。
当然、細かな情報はほとんどない。多くの地方で他のキントキダイ、特にチカメキントキと混同されて利用されているものと考えている。

水産基本情報

まだ生息域がはっきりしていない種。本州以南で水揚げされている可能性が高い。チカメキントキに似ているので混同されている可能性もある。キントキダイ科の中では大型になり、非常においしい魚である。

選び方・食べ方・その他

選び方

体色の赤が鮮やかなもの。触って張りのあるもの。

味わい

旬は不明。
鱗は小さくて硬くて非常に撮りにくい。皮はあまり厚くない。骨はあまり硬くない。
血合いのきれいな白身で、熱を通しても硬く締まらない。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

ミナミキントキの料理法・レシピ・食べ方/生食(刺身、あぶり)、煮る(煮つけ)、汁(潮汁、みそ汁)、焼く(塩焼き)、揚げる(フライ)
ミナミキントキの刺身 寒い時季の個体はほどよく脂がのっていて、身に張りがあった。水洗いして三枚に下ろす。皮を引き、刺身にする。血合いは弱く薄紅色をしている。透明感のある緻密な身で下にからみつくように甘味を放つ。非常においしい。

ミナミキントキの焼き切り 腹の部分を使った。三枚に下ろして腹骨を取り、血合いを切り取る。皮目をあぶって氷水に落とし、残った鱗や炭を流す。皮はあぶっても少し硬いものの噛めば噛むほどうま味が浮き上がってくる。身にも甘みがありおいしい。
ミナミキントキの兜煮(煮つけ) 今回のものは大型であったので頭を梨子割りにし、半分を煮つけてみた。肝や胃袋も一緒に湯通しして氷水に落として残った鱗などを流す。水分をよくきり、酒・醤油で煮る。砂糖・みりんで甘味をつけてもいい。身離れがよく兜だけでも食べ出がある。肝は非常にうまい。
ミナミキントキの潮汁 あらを集めて置く。湯通しして冷水に落として残った鱗やぬめりを流す。水分をよくきり、昆布だし(水でも)で煮だしてみそをとく。非常に味わい深くこくのある汁になる。あらも非常にうまい。
ミナミキントキの兜焼き(塩焼き) 頭部を梨子割りにして振り塩をする。1時間以上寝かせてじっくり焼き上げる。皮目に好ましい風味があり、身に甘みがある。身離れがよく非常においしい。
ミナミキントキのフライ 水洗いして三枚に下ろす。皮を引き、塩コショウする。小麦粉をまぶし、衣(卵・小麦粉・水)をからめてパン粉をつけて揚げる。ほどよく繊維質の身は揚げると心地よいほぐれ感を感じる。甘味があり非常においしい。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど