ホシササノハベラ
代表的な呼び名ササノハベラ
珍魚度・珍しさ | ★★ 少し努力すれば手に入る |
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魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
分類 | 顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系ベラ亜目ベラ科ササノハベラ属
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外国名 | ー
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学名 | Pseudolabrus sieboldi Mabuchi & Nakabo, 1997
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漢字・学名由来 | 漢字 星笹之葉倍良、星笹葉遍羅、星細小の歯遍羅。 Standard Japanese name / Hosisasanohabera Mabuchi 馬渕浩司。魚類学者。 Nakabo 中坊徹次(1949年京都府生まれ)。魚類学。魚類の分類の上で多大な功績を残す。また魚類検索を一般人の手の届く形にする。魚類検索という意味合いでは松原喜代松の後継者とみてもいいかも。 |
地方名・市場名 |
概要
生息域
海水魚。浅い岩礁域。アカササノハベラよりもやや浅場にいる。
津軽海峡〜九州西岸の日本海・東シナ海沿岸、八丈島、千葉県館山湾〜九州南岸の太平洋沿岸、屋久島、瀬戸内海。
済州島、台湾。
生態
■ 産卵期は夏から秋。
■ 雄を中心に縄張り、ハーレムを形成する。
■ 性転換する。小さいときはすべて雌、産卵後群の優位にある雄が死ぬもしくはいなくなると、大きい優位にある雌が順番に雄に性転換する。
■ 肉食性で環形動物、甲殻類などを捕食する。
■ 岩礁地帯と砂地が連続するような場所に多い。
■ ササノハベラ属2種ではホシササノハベラが浅場に、アカササノハベラがやや深い場所に生息。
■ 寒くなると砂にもぐって冬眠する。
■ 昼活動、エサをあさり、夜眠る(休む)。
基本情報
古くはササノハベラ2種(アカササノハベラ、ホシササノハベラ)は1種類であった。
流通上、漁業対象としては2種は区別されない。
関東ではベラ自体が安くて雑魚であるが、本種も同様。
ほぼ流通しない。
西日本でもキュウセンほどは馴染みがない。
珍魚度 珍しい魚ではない。ただし関東では希にしか流通しない。
水産基本情報
市場での評価 関東の市場などに来ることはほとんどない。雑魚なので値段も安い。これが西日本では味の良いのが知られており、安いが流通する。
漁法 刺し網、底曳網、釣り、定置網
産地
選び方・食べ方・その他
選び方
触って野締めは硬いもの。活け締めはできれば死後硬直していないもの。鰓が鮮紅色のもの。退色していないもの。
味わい
旬は春〜夏。
鱗は薄く、皮はあまり硬くはないがしっかりして丈夫。骨は軟らかい。
透明感のある白身だがやや水っぽい。
煮てもあまり硬くはならない。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
好んで食べる地域・名物料理
瀬戸内海周辺。
加工品・名産品
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釣り情報
防波堤からのぶっこみ釣りや、浮きづりに釣り上がる。これらの釣りの代表的な外道。
歴史・ことわざなど
■過去にはホシササノハベラとともにササノハベラとして1種であると思われていた。
■過去にはアカササノハベラはササノハベラの雌(メス)、ホシササノハベラは雄(おす)と思われていた。
■瀬戸内海、大阪湾など西日本ではよく食べられている。東日本ではあまり食べられることもない。
地方名・市場名
参考京都府農林水産技術センター海洋センター 場所京都府丹後半島
参考文献 場所兵庫県竹野
参考文献 場所兵庫県香住
参考文献 場所千葉県銚子
参考文献 場所和歌山県周参見・和深・串本・古座・辰ヶ浜
参考文献 場所和歌山県塩屋・田辺・切目
参考文献 場所和歌山県太地・周参見・田辺・塩屋・切目
参考文献 場所富山県東岩瀬
参考文献 場所富山県魚津
参考文献 場所山口県萩
参考島根県水産技術センター 場所島根県全域
参考島根県水産技術センター 場所島根県東部
参考文献 場所島根県松江
参考島根県 場所島根県西部
参考島根県水産技術センター 場所島根県西部・隠岐
参考島根県水産技術センター 場所島根県隠岐
備考オハグロベラとの混同 参考『さかな異名抄』(内田恵太郎 朝日新聞社 1966) 場所広島県
参考文献 場所愛媛県松山
参考文献 場所新潟県佐渡島
参考『さかな異名抄』(内田恵太郎 朝日新聞社 1966) 場所石川県能登
場所神奈川県三崎
参考『さかな異名抄』(内田恵太郎 朝日新聞社 1966) 場所神奈川県小田原
参考『さかな異名抄』(内田恵太郎 朝日新聞社 1966) 場所神奈川県野島
参考文献 場所福井県敦賀
参考文献 場所福岡県津屋崎
参考20190729 場所長崎県平戸市
参考文献 場所長崎県長崎・壱岐
参考文献 場所静岡県牧之原市川崎
参考『さかな異名抄』(内田恵太郎 朝日新聞社 1966) 場所高知県沖ノ島
備考呼び名・方言はアカササノハベラと混同の可能性あり。 場所神奈川県相模湾周辺、三重県尾鷲市
備考呼び名・方言はアカササノハベラと混同の可能性あり。 場所愛知県一色
備考標準和名 場所新潟県寺泊
備考呼び名・方言はアカササノハベラと混同の可能性あり。 場所山口県下関市
備考呼び名・方言はアカササノハベラと混同の可能性あり。 場所京都府網野町
備考呼び名・方言はアカササノハベラと混同の可能性あり。 場所関東の市場、島根県隠岐
備考呼び名・方言はアカササノハベラと混同の可能性あり。 場所佐賀県唐津市
備考呼び名・方言はアカササノハベラと混同の可能性あり。 参考スーパー 場所石川県珠洲市
備考呼び名・方言はアカササノハベラと混同の可能性あり。 参考文献