ニホンイトヨ
代表的な呼び名イトヨ
珍魚度・珍しさ | ★★★★ 正に珍魚・激レア生物 |
---|---|
魚貝の物知り度 | ★★★★★ 知っていたら学者級 |
食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
分類 | 顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スメグマモルフ系トゲウオ亜系トゲウオ目トゲウオ亜目トゲウオ科イトヨ属
|
---|---|
外国名 | ー
|
学名 | Gasterosteus nipponicus Higuchi, Sakai & Goto 2014
|
漢字・学名由来 | 漢字 日本糸魚 Nihonitoyo |
地方名・市場名 |
概要
生息域
降海型。淡水域で産卵して海に下り、成長、ふたたび産卵のために淡水域にもどる。
日本海周辺、北海道日本海側、千島列島から千葉県までの太平洋沿岸。
ロシア沿海州、朝鮮半島。
生態
淡水域で3㎝くらいに成長した個体は6月下旬くらいに海に下りる。
海で成長した個体は翌年、2月くらいから淡水域に遡上しはじめる。
産卵期は4〜5月で雄が流れの緩やかな砂泥底に縄張りを確保する。
そこにすり鉢状のくぼみを作り、水草の繊維などを口にくわえて運び、集めて巣を作る。
巣材は腎臓から分泌した粘液で素材を固める。
雄が求愛行動をとり、雌を巣に導き、産卵をうながして放精する。
生殖する雄に美しい婚姻色が出る。
昆虫や甲殻類などを餌としている。
基本情報
日本海、千葉県以北の淡水域に遡上していた魚だ。遡上する群れを対象とする漁が新潟県などでは行われていた。
今や食用としているのは新潟県・山形県などに限られているが、古くは日本各地で食べられていたのではないかと考えられる。
新潟県などでは10年(2024年現在)ほど前まで、潟(平野部にある湿地内の池とか湖)を目指す個体が水路などで普通に見られたらしい。
今や激減、漁業対象となっているのは北海道だけだと思われる。
珍魚度 珍魚とまでは言えないが、手に入れるのは至難。見つけても北海道などを除き、持ち帰るべきではないかも。
水産基本情報
市場での評価/市場流通しない模様。
漁法/
産地/北海道
選び方・食べ方・その他
選び方
液体などが出ていないもの。黄ばんだりしていないもの。
味わい
旬は春。
鱗は硬く板状でとれない。皮と鱗の境目がわからないと思う。骨は柔らかい。
内臓は比較的キレイである。生殖巣はとてもおいしい。
栄養
ー
危険性など
ー
食べ方・料理法・作り方
流水などで表面の汚れを落とす。小魚なので内臓などはそのままに水分をよくきる。まずは素焼きにする。ほぼ焼き上がったらみりん・醤油を合わせたものを塗りながら仕上げる。
焼いたイトヨ自体がうまいのだが、醤油との相性が抜群にいい。
好んで食べる地域・名物料理
新潟県、山形県では春の風物詩として食べられてきた。
加工品・名産品
釣り情報
ー
歴史・ことわざなど
ー
地方名・市場名
参考『北海道の全魚種図鑑』(尼岡邦夫、仲谷一宏、矢部衛 北海道新聞社)、文献 場所北海道、津軽
参考『北海道の全魚種図鑑』(尼岡邦夫、仲谷一宏、矢部衛 北海道新聞社)、文献 場所北海道網走、青森
参考文献 場所北陸、鳥取県米子
参考聞取 場所山形県酒田市など庄内、新潟県新潟市・寺泊
参考文献 場所山陰
参考文献 場所山陰、島根県出雲市杵築
参考文献 場所島根半島
参考文献 場所島根県出雲地方
参考文献 場所島根県大社・杵築
参考文献 場所島根県浜田
参考文献 場所島根県浜田市長浜・浜田
参考文献 場所島根県雲州
参考文献 場所日本各地
参考文献 場所石川県今江潟・木場潟
参考文献 場所秋田県八郎潟
参考文献 場所青森
参考文献 場所鳥取県
参考文献 場所鳥取県境
参考二宮建さん 場所鳥取県境港
参考文献 場所鳥取県米子
1 参考文献 場所鳥取県米子市