ギチベラ

ギチベラの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
SL 35cm前後になる。色彩は様々。口が非常に長く伸びる。
SL 35cm前後になる。色彩は様々。口が非常に長く伸びる。
通常は後方に突き出すように折り畳んだ口が前方に長く伸びる。
通常は後方に突き出すように折り畳んだ口が前方に長く伸びる。
SL 35cm前後になる。色彩は様々。口が非常に長く伸びる。[SL15cm]
SL 35cm前後になる。色彩は様々。口が非常に長く伸びる。[SL15cm]
通常は後方に突き出すように折り畳んだ口が前方に長く伸びる。
通常は後方に突き出すように折り畳んだ口が前方に長く伸びる。
魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★
美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目ベラ亜目ベラ科ギチベラ属
外国名
Slingjaw Wrasse 伸口魚
学名
Epibulus insidiator (Pallas, 1770)
漢字・学名由来

漢字/不明 Gitibera
由来・語源/1938年以前につけられた和名で、まったく意味がわからない。

Pallas
Peter Simon Pallas (ペーター・ジーモン・パラス)。ドイツの動物学者。主に冷水域の魚を記載した。ホッケ類、アイナメ類など国内海域にいる多くの魚類を記載。
地方名・市場名
ウーヤマグナー
参考『原色 沖縄の魚』(具志堅宗弘 タイガー印刷 1972) 場所沖縄 
ンタグルキャ
参考『魚名からみる自然認識:沖縄・伊良部島の素潜り漁師の事例から』(高橋そよ 2014年03) 場所沖縄県伊良部島 
タンメータニクーヤー
場所沖縄県石垣市(河ウ) 
タンメータニクヮヤー
備考「タンメータニクヮヤー」とはタンメー(おじいさん)のタニ(サニ・陰茎)をくわえる魚という意味。ギチベラ、アオヤガラも同様に呼ばれる。(河) 場所沖縄県石垣市(河) 
ウンタグルキャ
場所沖縄県宮古 
ナンドラー
場所沖縄県八重山 

概要

生息域

海水魚。岩礁域、サンゴ礁域。
八丈島、和歌山県串本、(愛媛県愛南)、屋久島、琉球列島、南大東島。
台湾南部、東沙諸島、南沙諸島、タイランド湾、インド-イースター島を除く太平洋。

生態

基本情報

沖縄県、鹿児島県奄美などでは食用魚。クセのない白身で煮つけなどに利用されている。

水産基本情報

市場での評価 主に琉球列島で取引されている。
漁法
産地 沖縄県

選び方・食べ方・その他

選び方

触って張りのあるもの。

味わい

旬は不明
鱗は非常に軟らかく大きい。手ではげるほどだが取りにくい。皮は厚みがあり、しっかりしている。骨は硬い。
透明感のある白身でやや水っぽい。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

ギチベラの料理法・レシピ・食べ方/煮る(煮つけ)、ソテー(バター焼き)、揚げる(唐揚げ)、生食(皮霜造り)、汁(みそ汁)
ギチベラの煮つけ あまり大きくならないので1尾丸ごと煮る方が見た目的にもいい。水洗いして一度湯湯通しする。冷水に落として残った鱗やぬめりを流す。これを酒・しょうゆ味で煮つける。味つけは自由でいい。煮崩れやすいものの、柔らかく甘味のありとてもおいしい。

ギチベラのバター焼き 産卵後で痩せた個体だったので、水洗いして水分をよく拭き取る。塩コショウして多めの油でじっくりとソテーする。仕上がりにマーガリン(バターでも)で風味づけする。ソテーすると強く締まり、硬くなる。食べにくくなるが嫌みのない味わいである。
ギチベラの唐揚 鱗付きのまま二枚に下ろし、骨つきの方を使った。水分をよくきり、片栗粉をまぶし、じっくり二度揚げにする。鱗が立ってとても香ばしく、身は鶏肉のように締まる。
ギチベラの皮霜造り 筋肉を食べてみたがうま味に欠けた。これは時季の問題である可能性が高い。水洗いして三枚に下ろし、腹骨・血合い骨を取る。水分をよく拭き取り、皮目に湯をかけて、氷水に落として粗熱をとる。水分をよく拭き取り、刺身状に切る。皮周辺には食感と味があるものの、味は平凡。
ギチベラのみそ汁 あらを集めて置く。これを湯通しして冷水に落として残った鱗とぬめりをとる。水分をよくきり、水から煮出してみそを溶く。うま味豊かな汁になり、ご飯にも合う。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど