オヤビッチャ
珍魚度・珍しさ | ★★★ がんばって探せば手に入る |
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魚貝の物知り度 | ★★★★★ 知っていたら学者級 |
食べ物としての重要度 | ★ 食用として認知されていない |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
分類 | 硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目ベラ亜目スズメダイ科オヤビッチャ属
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外国名 | Indo-Pacific sergeant
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学名 | Abudefduf vaigiensis (Quoy and Gaimard,1825)
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漢字・学名由来 | 漢字 不明 Standard Japanese name / Oyabiccha |
地方名・市場名 |
概要
生息域
海水魚。水深1〜12メートルの内湾、サンゴ礁・岩礁域、
[北海道紋別市/11月01日 成魚]、青森県〜九州南岸の日本海・東シナ海・太平洋沿岸、屋久島、琉球列島。
済州島、台湾南部、インド〜西太平洋。
生態
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基本情報
北海道でも見つかっているが、多いのは温かい海域である。非常においしい魚で鹿児島県では希に流通する。また産卵期である晩春から初夏にかけて屋久島では釣りの対象として人気がある。
珍魚度 珍しい魚ではないが、鹿児島県などをのぞき流通しない。自力で見つけるしかない。
水産基本情報
市場での評価 流通している地域は非常に狭いと思われる。安い。
漁法 追い込み漁
産地 沖縄県
選び方・食べ方・その他
選び方
触って張りのあるもの。横縞がはっきりしていて地色の明るいもの。
味わい
旬は不明
小魚であるが、身に厚みがあって小骨が少ない。
鱗は薄く取りやすい。皮はやや厚みがあって硬い。骨はあまり硬くない。
透明感のある白身で熱を通しても硬く締まらない。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
好んで食べる地域・名物料理
へき釣り 鹿児島県屋久島では夏に子持ちになって群れを作るヘキ(オヤビッチャ)を釣る。不思議なことに漁の対象ではなく、島民の夏の娯楽といったもので、味のよさもあって人気が高い。『南日本の民俗文化誌3 トカラ列島』(下野敏見 南方新書)
〈へき釣り……ヘキはサンゴ礁の瀬の沖の切れ目にいる。ヤドカリが子を産んでいるのを見つけて、子を針につけて釣る〉があるが、この場合も本種である可能性が高い。
加工品・名産品
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釣り情報
鹿児島県屋久島町では「へき」。夏の釣りものとして人気が高い。ウキ釣りでアミなどをエサにして防波堤(波止)などから狙う。産卵群で味がいいと言う。
歴史・ことわざなど
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地方名・市場名
参考文献 場所和歌山県和深
参考文献 場所和歌山県田辺
参考文献 場所和歌山県田辺市
参考文献 場所沖縄
参考『魚名からみる自然認識:沖縄・伊良部島の素潜り漁師の事例から』(高橋そよ 2014年03) 場所沖縄県伊良部島
参考『美ら海市場図鑑 知念市場の魚たち』(三浦信男 ぬにふぁ星 2012) 場所沖縄県南城市知念漁協
参考『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂) 場所高知県柏島
参考『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂) 場所高知県須崎
参考文献 場所鹿児島県奄美大島安脚場・安仁屋
参考『種子島の釣魚図鑑』(鏑木紘一 たましだ舎 2016年) 場所鹿児島県種子島
場所沖縄八重山
場所沖縄県宮古
場所鹿児島県屋久島町安房・宮之浦、
参考文献