オオコシダカガンガラ

オオコシダカガンガラの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
殻長4cm前後になり背が高い。螺層(層の表面)は斜めに走る肋が強く盛り上がる。殻底は斜めの螺肋、溝がある。[新潟県佐渡]
殻長4cm前後になり背が高い。典型的なタイプ。[長崎県産]
殻長4cm前後になり背が高い。斜めの肋が弱く、非常に塔が高いタイプ。[長崎県産]
塔は高いが殻底は比較的滑らかで溝が出来ないタイプ。同定はバテイラになる。[三重県尾鷲産]
魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★
美味
分類
軟体動物門腹足綱前鰓亜綱古腹足目ニシキウズガイ上科バテイラ科(クボガイ科)コシダカガンガラ属
外国名
学名
Omphalius pfeifferi carpenteri (Dunker,1882)
漢字・学名由来

漢字 大腰高岩殻
由来・語源 コシダカガンガラよりも大きいという意味。「がんがら」はまるで岩のかけらのようだから。「こしだか」は殻高がある。

Dunker
Wilhelm Dunker(ヴィルヘルム・ドゥンケル 1809-1885)。ドイツの動物学者。ヒラサザエ、レイシガイ、オオマテガイなど国内で普通に見られる多くの貝類を記載した。
地方名・市場名 地方名・市場名は下部にあります。クリックでジャンプします。

概要

生息域

海水生。日本海の北海道南部〜九州西岸。太平洋側にはいない。

生態

基本情報

日本海を代表する磯の巻き貝。太平洋側にはいないとされているが三重県にそっくりなものが生息する。
採取されて流通にものり、産地周辺で売り買いされている。
磯の香りと、貝らしいうま味が豊かでおいしい。
一般にこのような磯の小型の巻き貝は何種類かが混ざって流通する。

水産基本情報

市場での評価 流通は希。やや高値。
漁法 採取
産地 長崎県

選び方・食べ方・その他

選び方

原則的に生きているもの。

味わい

旬は春。
貝殻は厚く、口はあまり大きくない。身は取り出しにくい。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

煮る(塩ゆで、しょうゆ煮)、汁(みそ汁)
塩ゆで もっとも基本的な料理法。磯で採取し、砂や付着した環形動物などを洗い流して、塩ゆでする。火が通ると身が取り出しやすくなる。磯の香りがとても高く、内臓のほろ苦さ、足の甘さが強くてうまい。
しょうゆ煮 水、酒、しょうゆの地で煮上げたもの。冷たい地に入れて火をつけて、身が取り出しやすくなったら出来上がり。磯の香りや風味にほろ苦さがあってとても味わい深い。

好んで食べる地域・名物料理

ぐっちょの味噌汁 「ぐっちょ」はオオコシダカガンガラとコシダカガンガラの総称。水から煮出してみそ汁にする。[『四季の料理 飛島に伝わる郷土料理Ⅱ』(酒田市農林水産課)]
したなみのみそ汁 「したなみ」はコシダカガンガラ、オオコシダカガンガラ、イシダタミなどの総称。これを夏にみそ汁にする。[『つるおかおうち御膳』(鶴岡市食教育・地産地消推進協議会 鶴岡市)]

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど

地方名・市場名

ミナ
場所福岡県 
サンカクミナ[三角みな]
場所長崎県 
イソツブ ツブ ツブゲェ
参考『青森県 さかな博物誌』(日下部元慰智 東奥日報) 場所青森県 
シタンダメ
参考伊藤竜太さん(青森県小泊) 場所青森県小泊 
シタダメ
参考東奥日報・野呂恭成さん 場所青森県小泊・青森市北金沢 
グッチョ
参考『四季の料理 飛島に伝わる郷土料理Ⅱ』(酒田市農林水産課) 場所山形県酒田市飛島 
シタタメ
場所石川県珠洲市 
シタダミ
場所石川県七尾市 
シッタカ[尻高]
備考バテイラと混同して。 場所関東の市場 
シタナミ
場所山形県鶴岡市 
ニーナ
場所山口県長門市仙崎魚市場・宇部 
ビナ
場所福岡県福岡市中央卸売市場 
アカミナ アサリ イソモノ ウミツブ
参考文献より。