エゾイシカゲガイ
代表的な呼び名イシガキガイ
エゾイシカゲガイの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
7cm SL 以上になる。貝殻は厚みがあり膨らみが強い。43本前後の放射肋がある。肋間は狭い。[岩手県広田湾産養殖] 7cm SL 以上になる。貝殻は厚みがあり膨らみが強い。43本前後の放射肋がある。肋間は狭い。[岩手県広田湾産養殖] 7cm SL 以上になる。貝殻は厚みがあり膨らみが強い。43本前後の放射肋がある。肋間は狭い。[岩手県広田湾産養殖] 7cm SL 以上になる。貝殻は厚みがあり膨らみが強い。43本前後の放射肋がある。肋間は狭い。[福島県相馬市原釜] 7cm SL 以上になる。貝殻は厚みがあり膨らみが強い。43本前後の放射肋がある。肋間は狭い。[根室市春国岱]
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珍魚度・珍しさ | ★★★ がんばって探せば手に入る |
魚貝の物知り度 |
★★★★ 知っていたら達人級 |
食べ物としての重要度 |
★★★ 一般的(流通量は普通) |
味の評価度 |
★★★★★ 究極の美味 |
分類 |
軟体動物門二枚貝綱異歯亜綱マルスダレガイ目ザルガイ超ザルガイ科イシカゲガイ亜科イシカゲガイ属
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外国名 |
Bering Sea cockle
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学名 |
Clinocardium californiense (Deshayes,1839)
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漢字・学名由来 |
漢字/蝦夷石影貝 Standard Japanese name / Ezoishikagegai
由来・語源/岩川友太郎の命名。イシカゲガイに似て北に生息するという意味。
「石影貝」は江戸時代の『六百介品』から。イシカゲガイは食用として流通したことはない。 岩川友太郎 安政1〜昭和8年 1855-1933、青森県生まれ。モースに師事して近代的な分類学を学ぶ。多くの標準和名をつけるなど貝類の世界での業績が目立つ。『生物学語彙〈ゴキブリは本来、御器かぶり(ごきかぶり)と言ったが本書のルビの振り間違いから「ごきぶり」になる〉』、『日本産蛤類目録』など。 六百介品 江戸時代に作られた彩色図譜。600種ほどの貝類を漢名、和名で紹介したもの。著者不明。
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地方名・市場名 |
イシガケガイ[石垣貝] イシガキガイ[石垣貝] 備考市場では「いしがけ(き)がい」=「石垣貝」と間違ったまま呼ばれる。 場所市場 |
概要
生息域
海水生。水深10m〜100mの砂泥地。
鹿島灘からオホーツク海。
生態
基本情報
流通上や一般的には「いしがきがい」だ。これはイシカゲガイが言いにくかったのでいつの間にか、変異したのだと思っている。標準和名は知らない人の方が多い。
茨城県以北の太平洋沿岸の浅場に生息する二枚貝だ。食用貝としては伊津部の人に知られていたが、希に底曳き網などで混獲された天然ものが入荷していた程度だった。
東京市場築地・豊洲などをはじめ関東に比較的入荷を見るようになり、認知度が増したのは2007年頃、岩手県陸前高田市広田湾で養殖されたものが築地などで目につくようになってだ。
東日本大震災を乗り越えて、養殖されたものは今や高級すしダネのひとつとしての地位を確立している。
トリガイと同様に味がいいのに、下処理はトリガイと比べると簡単。肉厚なのも魅力的だ。夏の高級二枚貝として重要なものとなっている。
珍魚度 東京豊洲市場や全国の上物を扱う仲卸・魚屋では手に入れることができるが夏限定である。地方などで手に入れるのは至難だと思われる。
水産基本情報
市場での評価 入荷量は非常に少ない。岩手県では養殖されている。非常に高い。
漁法 養殖、底曳き網
産地 岩手県、福島県
選び方・食べ方・その他
選び方
原則的に生きているもの。足などを活発に動かしているもの。
味わい
旬は夏。
貝殻はトリガイよりも厚く硬いが、比較的もろい。
足には厚みがあり、黄色みが強い。熱を通すとやや締まる。
栄養
危険性など
食べ方・料理法・作り方
エゾイシカゲガイの料理・レシピ・食べ方/生食(湯引き、生)、ソテー(バター焼き)、焼く(塩焼き)、汁(みそ汁)
エゾイシカゲガイの刺身(生) トリガイと同じように軽く湯引きにするか、完全な生で食べるか、甲乙つけがたいところがある。
剥き身にして外套膜や消化器を取り去る。開いて塩水などでさっと洗って水分をよくきる。大きさによっては適当に切る。
生の方が口に含んだときの貝らしい風味が強い。噛んだときにも濃厚な味わいが口に広がる。ほんの少しだけ貝特有の渋味があるのも魅力的だろう。
エゾイシカゲガイの刺身(ゆびき) 剥いて紐や消化器を取り去る。足の部分を開き、塩水を沸騰させたなかにコップ一杯の水を入れ温度を下げておく。ここに落として、すぐに氷水にとる。水分をよくきる。バカガイやウバガイ(ホッキガイ)と同様のやり方である。一瞬湯に通すだけで食感が強くなり、甘味と貝の風味が強くなる。
エゾイシカゲガイのバター焼き 少々割高になるがバター焼きにしても味がいい。剥き身にして足以外の部分を集めて置く。先に野菜などをバターで炒め、最後にエゾイシカゲガイを加える。貝から出るエキスと野菜、バターが絡むようにするといい。
エゾイシカゲガイの塩焼き 剥き身にして消化器を取り除く。水分をよく切り、軽く振り塩(塩は不要かも)する。これを炭火で短時間焼き上げる。やや硬く締まるが貝らしい風味が強くなり、甘味も豊富だ。なんと言っても香りが高い。
エゾイシカゲガイのみそ汁 ひもや内臓などを昆布だしで煮てみそを溶いたもの。今回は大根のせん切りと合わせて見た。非常にうま味が強く、それでいて後味のいい汁になる。ご飯にかけてもうまい。
好んで食べる地域・名物料理
加工品・名産品
釣り情報
歴史・ことわざなど