アカイサキ
珍魚度・珍しさ | ★★ 少し努力すれば手に入る |
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魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★ 美味 |
分類 | 顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ目スズキ亜目ハナダイ科ハナダイ亜科アカイサキ属
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外国名 | 英名/Bass,Perch,Schlegel red bass
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学名 | Caprodon schlegelii (Günther, 1859)
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漢字・学名由来 | 漢字 赤斑魚、赤伊佐磯 Akaisaki 宇井縫蔵 うい・ぬいぞう 1878年、和歌山県田辺生まれ。教諭、魚類学、植物学、民俗学。南方熊楠の協力者でもある。国学者・歌人・民俗学者の宇井 可道(うい よしみち)の長男。『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929)は魚類学的にも民俗学的にも重要。 Günther, Albert Karl Ludwig Gotthilf Günther (アルベルト・ギュンター 1830-1914 ドイツ→イギリス)。動物学者。 |
地方名・市場名 |
概要
生息域
海水魚。大陸棚縁辺の岩礁域。水深40〜302メートル。
[福井県三国]、兵庫県香住から九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、伊豆・伊豆諸島、千葉県勝浦沖・館山湾、相模湾〜九州南岸の太平洋沿岸、宮古、八重山諸島。
済州島、台湾、オーストラリア東岸・西岸、ハワイ諸島、チリ。
生態
ある程度の大きさまでは雌として生き、大型になると性転換する。
基本情報
相模湾以南の太平洋側に多い魚だが、専門にねらう漁はなく入荷量は少ない。食用魚としてよりも釣りの対象魚として知名度があるかも知れない。華やかと言うよりは派手な色合いが嫌われてあまり値段のつかない魚。工夫次第ではおいしく食べられる。
珍魚度 珍しい魚ではない。比較的暖かい海域に多いが流通上見かける機会も多い。
水産基本情報
市場での評価 関東には伊豆諸島、九州などから入荷してくる。色合いの美しさから値段はやや高値で安定している。
漁法 釣り
主な産地 東京都、大分県
選び方・食べ方・その他
選び方
色合いの鮮やかなもの。くすんでいるものは古い。目が澄んでいて鰓が鮮紅色のものがいい。
味わい
旬は寒い時期
鱗は小さく硬く取りにくい。皮は厚みがあり硬い。骨はあまり硬くない。
やや繊維質の少ない層を成さない白身で血合いが弱い。熱を通すとやや硬く縮む。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
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釣り情報
本種をねらう乗り合いはなく、相模湾ではマダイ釣りの外道としてお馴染みである。水深100メートルを超える海底から釣り上がる。
歴史・ことわざなど
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地方名・市場名
参考文献 場所和歌山県田辺
参考文献より。 場所東京都八丈島
参考文献より。 場所東京都八丈島(b)
参考文献より。 場所東京都小笠原
参考『美ら海市場図鑑 知念市場の魚たち』(三浦信男 ぬにふぁ星 2012) 場所沖縄県南城市知念漁協
参考文献 場所福岡県津屋崎
参考長浜鮮魚市場20181122 場所福岡県福岡市
参考文献 場所長崎県壱岐
参考静岡県水産・海洋技術研究所・伊豆分場 場所静岡県土肥・戸田
参考静岡県水産・海洋技術研究所・伊豆分場 場所静岡県田子
参考文献 場所静岡県網代
参考静岡県水産・海洋技術研究所・伊豆分場 場所静岡県網代・富戸・稲取・白浜・須崎・田牛・土肥
参考文献 場所鹿児島県
参考『種子島の釣魚図鑑』(鏑木紘一 たましだ舎 2016年) 場所鹿児島県種子島
場所高知県宿毛市田ノ浦すくも湾漁協、愛媛県宇和郡愛南町
場所山口県下関市
場所高知県室戸市
場所神奈川県三崎・江ノ島・小田原、高知県御畳瀬、長崎県壱岐
備考静岡県静浦でイサキのことをゴウシタメ。 場所静岡県静浦
参考文献