202509/14掲載

てんやわんや コクテンアオハタの話

青羽太とつくのに赤い、コクテンアオハタ


魚類学的愚痴というものをば。
てんやわんややっさもっさで、昨日が土曜日で今日が日曜日で、明日が祝日だということを忘れていた。
上越市から持ち帰った古文書の準備をしているし、旅があるし、事務処理もある。

そんなとき、鹿児島県鹿児島市の久保和博さんから画像が送られてきた。
赤いハタで同定不能だった。
遠藤広光さんまでわずらわして、コクテンアオハタというところまでたどりつく。
ただ、『日本産魚類大図鑑』(益田一、荒賀忠一、尼岡邦夫、上野輝弥彌、吉野哲夫 東海大学出版会 1984)とは似ても似つかない。
「アオハタ」なのに赤い。
蒲原稔治の1957年は遠い遠い昔なんだなと思う。

そんなこんなで忙しい最中に忙しいが重なる。
やはり標準和名というのは難しい。
本種、ヤハズアオハタ、アオハタモドキ、スミツキアオハタに関しては標準和名の再検討を要すとは素人的な考えなのだろう。

遠藤広光さんに感謝します。
非常に貴重な魚を見つけてくれた久保和博さんにも感謝!

このコラムに関係する種

コクテンアオハタのサムネイル写真
コクテンアオハタBanded grouper海水魚。沿岸の岩礁域、砂地。水深3-50m。和歌山県、高知県、宮崎県、鹿児島県屋久島、琉球列島。浙江省〜広東省の中国・・・・
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