202506/02掲載

旧暦4月27日、三重県産2.1kgカツオのあぶりづけ

水産物と肉をバランスよく食べるべきか否か、をカツオで考える


6月2日の今日、上野原のトラック行商の太田さんと、朝っぱらから立ち話をしていて、「肉もくわなきゃーなんね」という話になる。
ここ数日、熱が出て、ときどきお腹が痛いなど不調だ、という話から、立ち話し始める。
ボクの日常生活は自宅にいる限り、肉(鶏・豚・牛)を食べる余地がない。
尋常ではない量の水産生物を買っているので、いかに効率よく水産物をおいしく、飽きの来ないように食べるか、粉骨砕身している。
肉は外出時のみで、めったに食べない。
今のボクに必要ななことは、肉をもっと食べるべきかも知れないね、という話である。
要するに老人的な老人話だけど、我ながら日々不安である。

そして、5月24日に食べたのが、カツオのあぶり漬け、である。
醤油と少量のみりんに48時間漬け込んでいるので、そのまま食べられる。
室温が高くなってきているので、刺身だと皿の下に保冷剤を敷かなくてはならないが、それも不要。
資料を読みながら、酒をなめながら、思いついたら一切れという感じで食べる。
ひときれにみょうがとにんにくを乗せ、すだちを垂らして口に運ぶ。

2㎏少しの小ガツオなので脂はそんなにないものの、赤身らしいうま味が口に広がる。
このぎょうさんなうま味を少しずつ酒で流す。
トンカツと揚げ物の歴史の本を読みながら食べても、トンカツが食べたくなったりしないのが、カツオの味の強さである、と気づきもした。

いつもメモを見ながら書き直しているのだけど、カツオは肉に代わる存在かも知れぬ、などと思ったもんだ。

小ガツオなれど背と腹とあらで食べでがある


2025年5月22日に、八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産で三重県産の日戻りガツオを半身買う。2.1kgなので小振りである。
夕方、背を刺身にするとともに、腹をあぶってみりん、醤油の中につけ込んで保存する。

カツオほどあぶってうまいものはない


腹はガスの火で全体にあぶる。
まだ熱いうちに冷やしておいた醤油・みりんを合わせた中で転がす。

ビニール袋にいれて48時間寝かせる


これをビニール袋に入れて保存する。
中一日の夕べに適当に切り、みょうが、にんにく、すだちを添える。

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カツオのサムネイル写真
カツオStriped tuna, Skipjack tuna, Oceanic bonito海水魚。日本近海。本州以南にいる。日本海には昔は少なかったが2023年時には増えつつある。朝鮮半島南岸、済州島。世界・・・・
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