アカガヤ

Scientific Name / Sebastes minor Barsukov, 1972

アカガヤの形態写真

20センチ前後になる。いわゆるメバル型。大きくても20センチほど。背鰭、尾鰭などに胡麻状の小さな斑点が散らばり、色合いが薄汚れて見える。これといった特徴がなく同定は難しい。胸鰭軟条は5個体調べてほとんどが15、1個体のみ16。

    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目カサゴ亜目メバル科メバル属

    外国名

    学名

    Sebastes minor Barsukov, 1972

    漢字・学名由来

    漢字 赤がや Akagaya
    由来・語源 「がや」はエゾメバルの地方名で浅い海域にたくさん群れているので、「がやがやいる」すなわち騒がしいほど群れているの意味。そのエゾメバルににて赤味を帯びているということ。

    地方名・市場名

    ヤナギノマイ[柳の舞]
    場所根室 備考根室から入荷。 
    モドキ
    備考単に。 

    生息域

    海水魚。水深100mよりも浅場。
    北海道〜青森県の日本海沿岸、北海道〜岩手県の太平洋沿岸、新潟県、富山県、兵庫県浜坂。朝鮮半島東岸中部〜ピーター大帝湾をへて間宮海峡、サハリン東岸、千島列島南部。

    生態

    初夏には抱卵しているのがあるので、秋に産卵、交尾。
    春に稚魚を産み出すものと思われる。

    基本情報

    水産基本情報

    市場での評価 関東の市場にもときにまとまって入荷する。ただし年間入荷量は非常に少ない。またヤナギノマイなどと混同されている。値段は安い。ほとんどが根室産。
    漁法 釣り、刺し網
    産地 北海道

    選び方

    味わい

    旬は秋から春。
    鱗は薄く取りやすい。皮はしかっりしている。骨は軟らかい。
    透明感のある白身で身離れがよく、熱を通しても硬く締まらない。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    アカガヤの料理・レシピ・食べ方/煮る(煮つけ)、汁(塩汁、みそ汁、醤油汁)、揚げる(唐揚げ)
    アカガヤの煮つけアカガヤの煮つけ ガヤ(エゾメバル)やヤナギノマイと比べると小さいので安いが、味はほとんど変わらない。上質の白身で煮つけにして実に味がいい。

    アカガヤの汁アカガヤの三平汁 適宜に切り、野菜などと合わせて汁にする。ようするに今流の三平汁というものにするのがいちばん味がいいと思う。みそ汁にしてもいいが、上品な味なのでもったいない。
    アカガヤの唐揚げアカガヤの唐揚げ メバル属では骨が柔らかいもののひとつ。小振りであるのもあって、片栗粉をまぶしてじっくり揚げると香ばしくて味がいい。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『北海道の全魚種図鑑』(尼岡邦夫、仲谷一宏、矢部衛 北海道新聞社)
  • 主食材として「アカガヤ」を使用したレシピ一覧

関連コンテンツ