ナガメヌケ

Scientific Name / Sebastes variabilis (Pallas,1814)

ナガメヌケの形態写真

39cm SL 以上になる。茶色が買った灰色で文様はなく側へんする。頬に棘がない。眼窩下縁に棘がない。頭部下顎主上顎骨はすべて鱗に覆われる。頭頂部棘がない。臀鰭軟条外縁は体軸に対して垂直。[岩手県普代村 39cm SL ・重さ1.36kg]
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39cm SL 以上になる。茶色が買った灰色で文様はなく側へんする。頬に棘がない。眼窩下縁に棘がない。頭部下顎主上顎骨はすべて鱗に覆われる。頭頂部棘がない。臀鰭軟条外縁は体軸に対して垂直。[岩手県普代村 39cm SL ・重さ1.36kg]39cm SL 以上になる。茶色が買った灰色で文様はなく側へんする。頬に棘がない。眼窩下縁に棘がない。頭部下顎主上顎骨はすべて鱗に覆われる。頭頂部棘がない。臀鰭軟条外縁は体軸に対して垂直。[北海道紋別]頭頂部棘がない。(頭部は滑らか)臀鰭軟条外縁は体軸に対して垂直。頬に棘がなく、頭部下顎主上顎骨はすべて鱗に覆われる。
    • 珍魚度・珍しさ

      ★★★★
      めったに出合えない
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目カサゴ亜目メバル科メバル属

    外国名

    Light dusky rockfish
    言語英語 備考fishbase 

    学名

    Sebastes variabilis (Pallas,1814)

    漢字・学名由来

    漢字 長目抜 Nagamenuke
    由来・語源 やや体の長いメヌケ類の意味。
    1994年、釧路で新発見。
    『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会 2000年12月20日)ではナガメバルとなっているが、Shinohara et al. (1994)の初記録論文ではナガメヌケを提唱とある。水産学者、篠原本人が和名を提唱か?
    Pallas
    Peter Simon Pallas (ペーター・ジーモン・パラス)。ドイツの動物学者。主に冷水域の魚を記載した。ホッケ類、アイナメ類など国内海域にいる多くの魚類を記載。

    地方名・市場名

    ナガメバル
    場所別名。 備考旧名。 

    生息域

    海水魚。
    [北海道紋別、岩手県下閉伊郡普代]、北海道釧路、オホーツク海以北。
    アリューシャン列島、ベーリング海、アラスカ湾〜オレゴン州。

    生態

    基本情報

    国内では三陸や北海道道東、オホーツク海などで非常に希に揚がるものでしかない。
    主にアメリカなどから冷凍輸入されている。スーパーなどで切り身となって売られることがあるが、それほど多いとは言えない。むしろ総菜などになって「メバル」として弁当に組み込まれている可能性が高い。
    国内海域ではめったに揚がらない珍魚中の珍魚。言うなれば地域的な珍魚だ。
    非常に味のいい魚で国産の鮮魚は非常に美味。冷凍輸入されたものも味がとてもいい。
    珍魚度 標準和名は平凡だが、国内産は珍魚中の珍魚である。まるのままで見ることは非常に難しい。数年に一度揚がるかどうかという珍魚。冷凍輸入されたものは手に入れやすいがフィレになっている可能性が高い。

    水産基本情報

    市場での評価 国内で揚がった個体は珍魚中の珍魚で流通の場では見ていない。冷凍輸入されているものが出回っている。
    漁法 釣り、底曳き網
    産地 北海道、岩手県。冷凍はアメリカ。

    選び方

    味わい

    旬は不明だが、冬の個体は身に張りがあり、脂もあった。
    鱗は小さくて取りやすい。皮はしっかりして厚い。骨はあまり硬くない。
    透明感のある白身ですぐに白濁する。熱を通しても硬く締まらない。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    ナガメヌケの料理法・レシピ・食べ方/煮る(鍋、煮つけ)、揚げる(フライ)、ソテー(ムニエル)、焼く(塩焼き)、生食(焼霜造、刺身)

    ナガメヌケの韓国風鍋 韓国風の定義は煮干しだしに酒・塩ではないかと思っている。あらや切り身は湯通しして冷水に落として残った鱗やぬめりを流す。水分をよくきり、だしの中で煮ながら食べる。だしはどんどんうまくなり、終いの雑炊は絶品。好みで韓国のあまり辛くないトウガラシを振る。

    ナガメヌケの煮つけ 冷凍フィレは解凍して水分をよく拭き取る。鮮魚は比較的大形なので頭部(兜)やあらだけでもいい。湯通しして冷水に落として残った鱗やぬめりを流す。水分をよくきり、酒・醤油で煮る。砂糖、みりんで甘味をつけてもいい。冷凍切り身で味がもの足りなかったら化学調味料を加えてもいい。
    ナガメヌケのフライ 冷凍フィレは解凍しておく。生は三枚に下ろして皮を引く。塩コショウして小麦粉をまぶし、衣をからめパン粉をつけて揚げる。繊維が柔らかく熱を通しても硬く締まらない。フライ材料として優秀。
    ナガメヌケのムニエル 冷凍フィレは解凍して表面にでた水分を拭き取る。三枚に下ろして皮付きのまま塩コショウする。皮は引いてもいい。小麦粉をまぶしてじっくりとソテーする。熱が通ったら皿などに取り出す。残ったフライパンにバター、シェリー酒などを加えてデグラッセしてソースに。
    ナガメヌケの塩焼 冷凍フィレは解凍して、水分をよく拭き取り、振り塩をする。鮮魚は二枚に下ろして切り身にし、振り塩をする。1時間以上寝かせてじっくり焼き上げる。冷凍フィレは焼き上げるとき、酒などを塗るといい。きめ細やかな身質で皮目にうま味があり美味。
    ナガメヌケの焼霜造 三枚に下ろして腹骨・血合い骨を取る。皮目をあぶり、氷水に落とす。水分をよくきり、刺身状に切る。皮周辺に脂があり、身は淡泊である。わさび醤油でもいいが、酢みそなどをつけて食べてもいい。
    ナガメヌケの刺身 水洗いして三枚に下ろして皮を引く。これを刺身状に切る。身質が緻密なので舌にからみつくようである。ほんのり甘味があって美味。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    冷凍フィレ、漬け魚、総菜など。

    ナガメヌケの冷凍切り身(フィレ) スーパーなどで特売されていたりする。冷凍ものだが、味のある魚なのでどのような料理にしてもおいしい。アメリカなどから輸入されている。
    ナガメヌケの漬魚 主にみそ漬けや塩麹漬けなどに加工されている。スーパーなどで比較的よく見かけるもののひとつ。写真は照焼でアメリカ産のナガメヌケを使ったもの。

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/田母神真広さん(福島県郡山水産) まるとみ渡辺水産(北海道紋別)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会)
  • 主食材として「ナガメヌケ」を使用したレシピ一覧

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