ワスレガイ

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65mm SL 前後になる。貝殻は正円に近く、表面に光沢がある。小月面は細長く、濃褐色。楯面は細長く両殻間に深くくぼむ。
65mm SL 前後になる。貝殻は正円に近く、表面に光沢がある。小月面は細長く、濃褐色。楯面は細長く両殻間に深くくぼむ。
65mm SL 前後になる。貝殻は正円に近く、表面に光沢がある。小月面は細長く、濃褐色。楯面は細長く両殻間に深くくぼむ。
珍魚度・珍しさ★★
少し努力すれば手に入る
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★
まずくはない
分類
軟体動物門二枚貝綱異歯亜綱マルスダレガイ目マルスダレガイ超科マルスダレガイ科ワスレガイ亜科ワスレガイ属
外国名
学名
Cyclosunetta menstrualis (Menke,1843)
漢字・学名由来

漢字 忘貝 Wasuregai
由来・語源 『六百貝品』より。紀貫之『土佐日記』(承平5年/934年)の「忘貝」とは別種だと思われる。
模式標本/オーストラリア北部

地方名・市場名
カシマハマグリ ハマグリ

概要

生息域

海水生。常磐地方以南。朝鮮半島、東南アジア、北オーストラリア。
潮間帯下部〜水深50メートルの砂地。

生態

基本情報

国内の暖かい海域の外洋に面した砂地に普通。常磐、九十九里、三河湾などではチョウセンハマグリ、アサリなどに混ざってとれるもの。
「忘貝」は紀貫之の『土佐日記』にもある風雅な名前であるが、殻はぼってりと厚く見た目もきれいとはいえない本種と同じとは思えない。
貝の収集の対象としてもあまり商品価値はなく、食用としても人気がない。流通することも希。
食用貝としては平凡である。
珍しさ度 希に流通する。またチョウセンハマグリなどの漁が行われている地域に行けば手に入れやすい。

水産基本情報

市場での評価 希に入荷してくる。安い。
漁法 桁網漁
産地 茨城県、千葉県

選び方・食べ方・その他

選び方

原則的に生きているもの。

味わい

旬は春。
貝殻は非常に厚く、可食部は薄い。
熱を通すとやや硬くなるが、貝らしいうま味と甘味はある。
砂抜きしても完全に抜けないものがある。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

ワスレガイの料理・レシピ・食べ方/焼く(焼き貝)、汁(みそ汁)、煮る(酒蒸し)、生食(刺身)
ワスレガイの貝焼き 剥きにくい貝であるが剥き身にして片方の貝殻に軟体を入れ、強火の上火で短時間焼く。酒と醤油で味つけする。できるだけ強火で短時間焼くといい。
焼くと硬く締まるものの、貝自体の味は悪くない。ただし家庭では焼きにくい。

ワスレガイのみそ汁 貝殻が重く大きいので汁にするのはやっかいであるが、基本的には汁、とくにみそ汁にするのだと思う。貝殻を流水などでていねいに洗う。水から煮出してみそを溶く。貝殻が大きく、貝ばかりでいいだしが出ない。軽くゆでて剥き身にして汁と貝の軟体を分け、みそを溶いた方がうまいかも。
ワスレガイの蒸し煮 ワイン・酒で蒸し煮にすると捨てがたい味になる。鍋によく洗った貝を入れてワインとバター、にんいくをいれて蓋をして火をつける。貝殻が開いたら出来上がり。味は悪くないが身が硬いのと砂を噛んでいるのが多いのが残念。酒蒸しにしてもいい。
ワスレガイの刺身 貝殻は厚みがあって剥き身にして刺身になる分である、足だけにすると極端に歩留まりが悪い。足を開いて軽く湯通しして冷水に落とし粗熱を取る。とりたてて味があるわけではなく、例えばチョコチュジャン(酢とコチュジャン)をつけて食べるなど工夫が必要だと思っている。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど

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