ワスレガイ
直径7センチ前後になる。貝殻が厚く正円に近い。
魚貝の物知り度 | ★★★★★ 知っていたら学者級 |
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食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★ まずくはない |
概要
生息域
海水生。常磐地方以南。朝鮮半島、東南アジア、北オーストラリア。
潮間帯下部〜水深50メートルの砂地。
生態
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基本情報
常磐、九十九里、三河湾などではチョウセンハマグリ、アサリなどに混ざってとれるもの。
あまり商品価値はなく、流通することも希。
水産基本情報
市場での評価 希に入荷してくる。安い。
漁法 底曳き網
産地 茨城県、千葉県
選び方・食べ方・その他
選び方
原則的に生きているもの。
味わい
旬は春
貝殻は非常に厚く、可食部は薄い。
熱を通すとやや硬くなるが貝らしいうま味と甘味はある。
砂抜きしても完全に抜けないものがある。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
調理法
汁(みそ汁、潮汁)、蒸し煮(ワイン蒸し、酒蒸し)、焼く 好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
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釣り情報
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歴史・ことわざなど
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紀貫之の歌にもあるという(もちろん本種であるかは不明)「忘れ貝」とは風雅な名前であるが、殻はぼってりと厚く見た目もきれいとはいえない。おいしくないので市場にはこないのかな? と思っていたら三河湾から入荷した。市場でも馴染みがないので最低の価格であった。
■刺身は決してまずくないが、個性がない。例えばバカガイの香りや赤貝の強い甘味など、取り立てて目立つものがない。また貝殻が重くて歩留りが悪いのも人気が出ないところ。熱を通すなら、焼くというのがよく、みそ汁にしても出汁が出ない上、身が硬い。