ヨシキリザメ
珍魚度・珍しさ | ★★★★ 正に珍魚・激レア生物 |
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魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
食べ物としての重要度 | ★★★★ 重要 |
味の評価度 | ★★★ 美味 |
分類 | 魚類 顎口上綱軟骨魚綱板鰓亜綱サメ区ネズミザメ上目メジロザメ目メジロザメ科ヨシキリザメ属
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外国名 | Great blue shark, Blue shark
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学名 | Prionace glauca (Linnaeus, 1758)
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漢字・学名由来 | 漢字 葦切鮫 Yoshikirizame |
地方名・市場名 |
概要
生息域
海水魚。外洋性。
北海道全沿岸、陸奥湾、日本列島太平洋沖、希に山陰・瀬戸内海、東シナ海、。千島列島、カムチャツカ半島南東沿岸、台湾、中国南シナ海、西沙諸島、全世界の温帯〜熱帯域。
生態
卵胎性。1月〜2月に胎仔(子ザメ)を35匹前後産む。
イワシ類やマグロ、頭足類(イカ)などをエサとしている。
基本情報
全世界の温帯域〜熱帯域に生息する大型のサメ。もっとも漁獲量の多いサメのひとつ。マグロ延縄漁の混獲魚で主に宮城県気仙沼に水揚げされている。国内の水揚げ量は500トン〜1600トンほどである。鮮魚として出回らないので一般的な知名度は非常に低い。
鱶鰭材料としては最上級で、気仙沼などで加工され、輸出が行われている。頭部、内臓などは漁場で切り落とされ、筋肉、鰭、軟骨などが利用されている。
和歌山県や三重県で作られている「さめのたれ(干もの)」の原料であり、関東ではおでんなどに使う、はんぺん、すじの材料としてよく利用されている。
珍魚度 珍しい魚ではないが全身ちゃんとした状態で見ることは非常に難しい。比較的小型個体を探すしかないが、めったに出合えない。
水産基本情報
市場での評価 鮮魚としての流通は非常に少ない。練り製品、フカヒレ(鱶鰭)の材料である。
漁法 延縄、刺網
主な産地 宮城県
選び方・食べ方・その他
選び方
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味わい
旬は不明。
鮫肌で血合いは弱め。とても水分の多い身だが、くせがなく上質な身をしている。
臭味の有る無しなどは不明だが、大型の水揚げなどを見る限り、臭味などはまったくないようである。
小型の個体の臭味もない。食材として使いやすいと思う。
鮮魚としての味の評価は仔魚のもので、成魚のものではない。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
釣り情報
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歴史・ことわざなど
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地方名・市場名
参考文献 場所千葉
参考文献 場所千葉県銚子
参考『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929) 場所和歌山県太地
参考文献 場所宮城県仙台、福島県小名浜、三陸
参考文献 場所山口県小野田
参考文献 場所沖縄
参考『沖縄水産試験場 沖縄で漁獲される主要魚の名称一覧表』 場所沖縄本島
参考『沖縄水産試験場 沖縄で漁獲される主要魚の名称一覧表』 場所沖縄県八重山
参考『沖縄水産試験場 沖縄で漁獲される主要魚の名称一覧表』 場所沖縄県宮古
参考『美ら海市場図鑑 知念市場の魚たち』(三浦信男 ぬにふぁ星 2012) 場所沖縄県知念漁協
参考『美ら海市場図鑑 知念市場の魚たち』(三浦信男 ぬにふぁ星 2012)、『沖縄水産試験場 沖縄で漁獲される主要魚の名称一覧表』 場所沖縄県知念漁港・八重山
参考文献 場所石川県宇出津
参考文献 場所神奈川県国府津
参考文献 場所神奈川県小田原市
参考文献 場所神奈川県江ノ島
参考文献 場所福岡県玄海
参考文献 場所福島県小名浜
参考『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929) 場所紀州(三重県西部・和歌山県)各地
参考文献 場所関西、摂津地方、土佐高知、鹿児島
参考静岡県水産・海洋技術研究所・伊豆分場 場所静岡県妻良
参考静岡県水産・海洋技術研究所・伊豆分場 場所静岡県戸田
参考文献 場所高知県高知市
備考「紺青ぶか」で青い色のサメ。 参考文献、『新釈魚名考』(榮川省造 青銅企画出版) 場所高知県高知市、九州
備考別名。 参考『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929) 場所水族志
参考文献 場所千葉県銚子、東京都東京市場、神奈川県三崎