ミナミミンククジラ


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物知り度 ★★★
知っていたら通人級
食べ物としての重要度 ★★★
一般的(流通量は普通)
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
脊椎動物門ほ乳綱鯨目鬚鯨(ヒゲクジラ)亜目ナガスクジラ科ナガスクジラ属
外国名
英語/Antarctic Minke Whal,Southern Minke Whale,Humpback whale
学名
Balaenoptera bonaerensis (Burmeister, 1867)
漢字・学名由来

漢字 ミンク鯨
由来・語源 「ミンク」は毛皮で有名な食肉目のミンクとはなんら関係がなく明治大正期にノルウェーの砲手マインケ(Minke)という人がよくシロナガスクジラとミンククジラを間違えて銛を打ち込んでいた。それで「マインケのクジラ」がミンククジラになったという。
クジラの語源
●クジラの口が大きいので「くちひろ(口広)」が「くじら」に変化した。
●クジラは古名を「いさな」という。

地方名・市場名
クロミンククジラ コイワシクジラ
備考別名。 

概要

生息域

海水生。南半球、南氷洋。

生態

基本情報

捕鯨は長期モラトリアムに入っており、「調査捕鯨」という形で存続している。
現在、調査捕鯨、捕鯨の対象となっているのは、南半球にいるミナミミンククジラ、北半球のミンククジラと日本周辺でとっているツチクジラ。
他にはイワシクジラ、ニタリクジラ、マッコウクジラなど。
ほとんどがヒケクジラ亜目。
マッコウクジラ、ツチクジラがハクジラ亜目である。
ミンククジラ類は小型であり、いちばん美味であるとされる「尾の身」はとれない。
そのためあまり高値とはならない。
対するにイワシクジラ、ニタリクジラなどは大きくなり、高価な値段がつく。

国内で消費されるほとんどがミンククジラ類。
もっとも小型のヒゲクジラの仲間で、もっとも高価とされる「尾の身」はとれない。
主に赤味で、この部分が刺身などになる。

水産基本情報

市場での評価 年間を通じて、入荷がある。クジラ類では安い。加工品なども多く、やや高値。
漁法 捕鯨
産地 日本

選び方・食べ方・その他

選び方

白い刺しの入ったもの。赤身は赤が鮮やかなもの。切り身の角がしっかり立って、張りのあるもの。

味わい

旬は不明。
脂ののって、柔らかい尾の身はとれない。
赤身のやや脂のある部分を刺身などに使う。
他は皮、唇などほとんどあますことなく利用。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

調理法 刺身、フライ、鍋、焼き肉風、煮もの
赤身でも脂の勝っている部分は刺身になる。
脂があると柔らかく、旨みも強く美味。
鯨のカツ、すなわちフライは定番料理。
クジラが持つ臭みをフライにすることで解消される。
脂身、脂ののった赤身を薄くスライスして、水菜と煮ながら食べるのを「はりはり鍋」という。
脂ののったまったりした味わいに、水菜のしゃきしゃきした食感が合う。
焼き肉風にしても味がよい。
ゴボウやニンジンなどと煮ても美味。
赤身刺身
フライ。懐かしい世代もあると思うが「鯨のカツ」である。
新潟の郷土料理、味噌漬け
島根県浜田市で節分に作られる「くじら飯」。

好んで食べる地域・名物料理

味噌漬け/新潟県などで作られるもの。生の黒皮(表皮のついた皮下脂肪)を味噌漬けにしたもの。生のまま切って食べる。
くじら飯/島根県浜田市などで作られているもの。脂身をご飯に炊き込むもの。クジラの脂がまったりとした味わいを作り出す。

加工品・名産品

ベーコン/赤身、鹿の子(顎の骨を覆っている肉)などで作られる。
さらしくじら/尾の部分の透明な部分に熱湯をかけ、もしくは熱湯に通して水でさらしたもの。

釣り情報

歴史・ことわざなど