ホシガレイ

海水魚。大陸棚砂泥地。
北海道積丹、青森県〜九州西岸の日本海・東シナ海沿岸、宮城県気仙沼〜［三重県熊野市遊木］、豊後水道の太平洋沿岸、瀬戸内海。朝鮮半島、渤海、黄海、東シナ海北部、ピーター大帝湾。

産卵期は12月から２月で北に行くほど遅い。

見た目にもそっくりなマツカワとともにカレイ・ヒラメ類のなかでもっとも高価なもののひとつ。
特に関東で好まれるもので、白身では最上とするすし職人も少なくない。
現在では天然ヒラメよりも高価なことが多く、一般的な魚店、スーパーなどで見かけることはまったくない。
ときどき高級なデパートなどで売られている。
主に割烹料理店、すし屋などで使われるもの。

市場での評価 入荷量は関東では少なく、高級魚。大形のものは超高級魚だ。
漁法 刺し網、釣り、定置網
産地 宮城県など

原則的に活魚、もしくは活け締めで身が締まる前のものを選びたい。野締めは極端に味が落ちる。

旬は初夏〜夏。冬の産卵期と産卵後は脂が抜ける。
大きいほど味がいい。
鱗は硬くすき引きする方がいい。皮はやや厚め。皮はあまりうまくない。骨はあまり硬くない、
透明感のある白身で、血合いがあまり美しくない。熱を通しても硬く締まらない。

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洗い作りのうまさ 「七、八月頃まで続く東京近郊もののピカ一、星鰈の洗い作りの前には、関西のそれなどとても及ぶものではない」『春夏秋冬　料理王国』（北大路魯山人　ちくま文庫）