ベニメヌケ
代表的な呼び名メヌケ
ベニメヌケの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
50cm SL 前後になる。全体が鮮やかな赤。吻・主上顎骨・下顎は小さな鱗がある。胸鰭上半分が丸みを帯びる。背鰭棘は12本、尾鰭は截形(アコウダイは少し湾入する)。 50cm SL 前後になる。全体が鮮やかな赤。吻・主上顎骨・下顎は小さな鱗がある。胸鰭上半分が丸みを帯びる。背鰭棘は12本、尾鰭は截形(アコウダイは少し湾入する)。 50cm SL 前後になる。全体が鮮やかな赤。吻・主上顎骨・下顎は小さな鱗がある。胸鰭上半分が丸みを帯びる。背鰭棘は12本、尾鰭は截形(アコウダイは少し湾入する)。
珍魚度・珍しさ | ★★★ がんばって探せば手に入る |
魚貝の物知り度 |
★★★★★ 知っていたら学者級 |
食べ物としての重要度 |
★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 |
★★★★ 非常に美味 |
分類 |
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系カサゴ目カサゴ亜目メバル科ホウズキ属
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外国名 |
ー
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学名 |
Hozukius guyotensis Barsukov & Fedorov, 1975
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漢字・学名由来 |
漢字/紅目抜 Standard Japanese name / Benimenuke
由来・語源/『新顔の魚 1974年版』(伊藤魚学研究振興財団)に新称。ただし当時は学名が不明だった。阿部宗明の命名かも。 Barsukov Vladimir Viktorovich Barsukov (ウラジミール・ヴィクトロヴィッチ・バルスコフ)はソビエト(現ロシア)の魚類学者。旧カサゴ目の多くの魚を記載している。ウッカリカサゴを記載したことで有名。
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地方名・市場名 |
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概要
生息域
生態
基本情報
加工品原料として重要なクサカリツボダイの漁が天皇海山群で始まったのが1969年頃とされている。その混獲物だった可能性が高い。本種など赤い深場にいる大型のメバル類(当時はフサカサゴ科)の魚を「赤魚類」、「メヌケ類」といって流通していた。そのひとつだったのだと思われる。
珍魚度 珍魚ではないが、丸のままの状態で手に入れるのは至難である。
水産基本情報
市場での評価/一般的な流通はしない。冷凍魚で業務用である。
漁法/底曳き網
産地/青森県、岩手県、宮城県
選び方・食べ方・その他
選び方
冷凍品なので色あせていないもの。表面が乾いていないもの。
味わい
旬は不明。
鱗は柔らかく取りやすい。皮は厚みがある。骨は柔らかい。
水分の多い白身で、熱を通すとやや縮む。
栄養
危険性など
食べ方・料理法・作り方
ベニメヌケの料理・レシピ・食べ方/煮る(煮つけ、鍋)、焼く(塩焼き、みそ漬け)、揚げる(竜田揚げ)
ベニメヌケのちり鍋 大型のメバル科の魚はなんといっても鍋がいい。寒い時季など適当に切り、昆布だしで煮ながら食べる。骨などから実においしいだしが出る。煮ると身がほどよくほどけて甘味がある。
水洗いしてかまや頭部などを適当に切る。湯通しして冷水に落として残った鱗やぬめりを流す。水分をよくきり、昆布だしに酒・塩の中で煮ながら食べる。野菜などはお好みで。
ベニメヌケの煮つけ 煮つけると皮が透明になりぷるんとして甘い。皮下に味がある。身は適度にほぐれやすく、甘味がある。煮汁がとても味わい深い。水洗いして煮つけにしやすい大きさに切る。ここでは兜を梨子割りにした。湯通しして冷水に落として残った鱗やぬめりを流す。水分をよくきり、酒・砂糖・醤油・水で煮る。
ベニメヌケの西京漬け(みそ漬け) 古くは漬け魚になることが多かったようだ。食べてみるとそのわけがわかる。白みそであまり強く締まらず、程よく繊維質で舌の上でほぐれるほど柔らかい。魚としてのおいしさもある。水洗いして三枚に下ろす。切り身にして振り塩をする。出て来た水分を拭き取り、白みそとみりんを合わせた中に1日漬け込む。数日漬け込んでおいてもいい。
ベニメヌケの兜焼き(塩焼き) 焼き上がりがとてもきれいだった。皮はねっとりし、口に含むと甘い。身離れがよく、甘味と豊潤さがある。非常においしい。水洗いして頭部を梨子割りにする。振り塩をして1時間以上寝かせ、表面に出て来た水分をとり、じっくり焼き上げる。
ベニメヌケの竜田揚げ(唐揚げ) 醤油の風味がたって香ばしく、しかも豊潤である。竜田揚げにしてこんなにうまいとは思わなかった。フライなどよりも向いているようだ。水洗いして釜や尾に近い部分を集めて適当な大きさに切る。醤油・みりんの地に1時間ほど漬け込む。水分を拭き取り、片栗粉をまぶして最初は低温で揚げ、高温で揚げきる。
好んで食べる地域・名物料理
加工品・名産品
釣り情報
歴史・ことわざなど