ヒラ
珍魚度・珍しさ | ★★ 少し努力すれば手に入る |
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魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
概要
生息域
海水・汽水魚。沿岸で群れを作り汽水域にも入る。
北海道太平洋沿岸、三浦半島、紀伊水道、瀬戸内海、土佐湾、豊後水道、新潟県糸魚川、富山湾、九州北西岸・南岸。
ピーター大帝湾、朝鮮半島全沿岸、済州島、渤海、黄海、中国東シナ海・南シナ海沿岸、台湾、ジャワ海、オーストラリア北東岸、希にインド東岸。
生態
産卵期は5から8月。
基本情報
北海道以南から熱帯域まで広く生息する魚で、体長70センチ前後になる大型魚で、巨大なニシンそっくりの魚が瀬戸内海でたくさんとれることに驚く人も少なくない。
熱帯域などでは重要な食用魚である。国内では西日本に多く、春から夏の産卵期にはたくさんとれる。この産卵期に大量に揚がる地域である岡山県などでは古くから盛んに食べている。
非常においしい魚であるが小骨が多く、料理法が独特であるために食べない地域の方が多い。
珍魚度 珍しい魚ではないし、瀬戸内海周辺ではスーパーにも並んでいる晩春、初夏にかけて岡山県などに行くと手に入る。
水産基本情報
市場での評価 地域により利用する、しないがある。旬は冬、ただし瀬戸内海でとれるのは晩春から初夏。岡山県など一部以外では非常に安い。
漁法 刺し網、定置網、釣り(長崎県ではタチウオ釣りに混ざる)
産地 岡山県、香川県、熊本県、長崎県
選び方・食べ方・その他
選び方
体色が銀色でよく、焼けて赤くなっていないもの。目が澄んでいて、鰓が鮮紅色のもの。
味わい
鱗は薄く大きく取りやすい。皮は厚くやや強い。骨は細く柔らかい。
青魚のニシンやマイワシに近い味わい、身質で、非常に小骨が多い。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
好んで食べる地域・名物料理
岡山県では刺身、酢の物、塩焼きほか様々に食べられる。また岡山県ならではの「ばらずし」には欠かせない具のひとつ。
刺身 三枚に下ろして1〜2mm幅に小口から切る。魚屋さん、スーパーなどでも売られている。岡山県
加工品・名産品
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釣り情報
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歴史・ことわざなど
瀬戸内海東部 岡山県、香川県などでは産卵に入ってきた春から初夏にサワラとともに刺し網でとる。もしくは兵庫県などでは巻き網でとる。瀬戸内海東部では岡山、日生、牛窓、赤穂、そして香川県東部などが春から初夏の漁場。岡山ではこの時期によく食べられる。
鹹魚 中国では鹹魚(ハムユイ)という魚を塩漬けにして干したものに加工する。