ハナサキガニ
ハナサキガニの形態写真一覧 (クリックで下に拡大表示)
![甲長20cm前後になる。赤褐色で甲羅に対して脚が短く太い。全身が長い棘に覆われている。[表面 雄]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/341/Thumb500/hanasakigani.jpg)
![甲長20cm前後になる。赤褐色で甲羅に対して脚が短く太い。全身が長い棘に覆われている。[裏面 雄]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/341/Thumb500/hanasakigani0.jpg)

甲長20cm前後になる。赤褐色で甲羅に対して脚が短く太い。全身が長い棘に覆われている。[表面 雄]
魚貝の物知り度 | ★★★ 知っていたら通人級 |
---|---|
食べ物としての重要度 | ★★★ 一般的(流通量は多くも少なくもない) |
味の評価度 | ★★★ 美味 |
概要 
生息域
海水生。北海道礼文島以東、オホーツク海、根室、釧路などに棲息。
生態
産卵は沿岸域で6月〜7月。
雌は抱卵して1年、4月〜5月頃幼生を孵化させて放つ。
昆布や甲殻類、ゴカイ、棘皮動物など雑食性。
雌は抱卵して1年、4月〜5月頃幼生を孵化させて放つ。
昆布や甲殻類、ゴカイ、棘皮動物など雑食性。
基本情報
タラバガニ科でもっとも生息域が狭い。
とれる量も少ないため、あまり北海道以外ではあまり目にする機会がない。
むしろ根室などの観光資源といったところだろう。
根室の郷土料理鉄砲汁は本種を利用したもの。
肝膵臓(みそ)も加えて濃厚な味わいを楽しむ。
とれる量も少ないため、あまり北海道以外ではあまり目にする機会がない。
むしろ根室などの観光資源といったところだろう。
根室の郷土料理鉄砲汁は本種を利用したもの。
肝膵臓(みそ)も加えて濃厚な味わいを楽しむ。
水産基本情報
市場での評価 漁期は4月〜9月。国産とともにロシア産が目立つ。活、ボイルがある。値段はタラバガニの中では安い。
漁法 カゴ漁
代表的な産地 輸入原産国はロシア。国内では北海道。
漁法 カゴ漁
代表的な産地 輸入原産国はロシア。国内では北海道。
選び方・食べ方・その他 
選び方
触って重みを感じるもの。硬いもの。
味わい
旬は夏から秋
春には内子、外子を持つ個体が多い。
全身に強い棘があり、もつと刺さりはしないが痛い。殻は厚くて強い。
熱を通すと殻が赤く発色する。身の表面も赤く発色する。
筋肉には微かに臭味がある。
春には内子、外子を持つ個体が多い。
全身に強い棘があり、もつと刺さりはしないが痛い。殻は厚くて強い。
熱を通すと殻が赤く発色する。身の表面も赤く発色する。
筋肉には微かに臭味がある。
栄養
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寄生虫
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食べ方・料理法・作り方(お勧め順)
煮る(塩ゆで)、汁(みそ汁)

ハナサキガニの塩ゆで

ハナサキガニのアボカドサラダ

ハナサキガニのディップ

ハナサキガニのグラタン
好んで食べる地域・名物料理
ー
鉄砲汁 根室周辺で食べられている。足を適宜に切ると鉄砲の銃身を思わせるためだろう。クセのあるハナサキガニの味がみそとよくあって滋味豊かだ。ふんどしや甲羅下にある、肝膵臓(みそ)を入れるとより味わい深くなる。豆腐やねぎなどをたっぷり入れてもいい。

ハナサキガニの鉄砲汁
加工品・名産品
北海道根室
釣り情報
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歴史・ことわざなど
●1972年に出版されたサンケイ新聞社の『郷土料理の旅』石井出雄著に載っている写真が面白い。当時の茹でハナサキガニ、1匹150円で売られているとある。
参考文献
『新北のさかなたち』(水島敏博、鳥澤雅他 北海道新聞社)、『水産無脊椎動物Ⅱ 有用・有害種各論』(奥谷喬 恒星社厚生閣)