ナンカイボラ

ナンカイボラの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
20cm SL 前後になる。貝殻はとても硬いが、ボウシュウボラと比べると柔らかい。またボウシュウボラよりも殻が薄い。全体に色が淡く殻状の疣状の突起が少ない。[185mm SL]
20cm SL 前後になる。貝殻はとても硬い(ボウシュウボラと比べると柔らかい)。全体に色が淡く殻状の疣状の突起が少ない。[185mm SL]
20cm SL 前後になる。貝殻はとても硬い(ボウシュウボラと比べると柔らかい)。全体に色が淡く殻状の疣状の突起が少ない。[185mm SL]
20cm SL 前後になる。貝殻はとても硬い(ボウシュウボラと比べると柔らかい)。全体に色が淡く殻状の疣状の突起が少ない。[185mm SL]

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珍魚度・珍しさ★★★
がんばって探せば手に入る
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★
美味
分類
軟体動物門腹足綱前鰓亜綱中腹足目(盤足目)ヤツシロガイ超科ホラガイ科ホラガイ属
外国名
Triton
学名
Charonia lampas (Linnaeus, 1758)
漢字・学名由来

漢字 南海法螺 Standard Japanese name / Nankaibora
由来・語源 黒田徳米の命名。
模式標本の産地が高知県足摺半島沖(南海)であるためだと思う。
Charonia lampas macilenta Kuroda & Habe,1961→Charonia lampas (Linnaeus, 1758)

Kuroda
黒田徳米(くろだ とくべい Kuroda Tokubei 1886-1987 兵庫県淡路島)。貝類学者。日本貝類学会創設者で、会長にもなった。同郷の平瀬與一郎の平瀬商店に丁稚奉公にあがり、貝類の収集、のちに分類にたずさわる。
Habe
波部忠重(はべ ただしげ Habe Tadasige 1916-2001 兵庫県)。貝類学者。マダカアワビの記載など、貝類の分類に多大な業績を残しただけではなく多くの貝類図鑑を作る。貝類学会会長も務める。
地方名・市場名
ホラガイ
場所産地 

概要

生息域

海水生。水深50〜250メートル。
相模湾、駿河湾、遠州灘、熊野灘、土佐湾など。
全世界の温帯域。

生態

肉食性。棘皮動物のヒトデなどを襲う。

基本情報

相模湾以南の底曳き網、刺網のある漁港周辺で流通する。浅場にいるボウシュウボラの深場にいるタイプで、ボウシュウボラ・ナンカイボラは同種である。ただし味など利用する上では違いがある。
安くて味のいい巻き貝だが、下ごしらえ(滑り取り)が大変なので好んで食べる人は少ない。
内蔵からフグ毒が発見されているので注意が必要。
食べられるのは足(筋肉)だけだ。
珍しさ度 ほぼ流通しない。産地などに行き探すしかない。

水産基本情報

市場での評価 築地など関東では非常に希に入荷してくる。安い。
漁法 底曳き網、刺し網
産地 静岡県、愛知県

選び方・食べ方・その他

選び方

原則的に生きているもの。

味わい

旬は秋から春。
貝殻が硬く割るのも大変。割るよりも貝殻の一部を金槌などで壊し、むき身にする。
滑りが強いのでよく揉み出す。内臓は食べられない。
見た目がそっくりのボウシュウボラと比べると、食感が少し弱く(少し柔らかく)、貝らしい風味も弱い。

栄養

危険性など

内臓にテトロドトキシンを持つので、食べるのは筋肉(足)のみ。

食べ方・料理法・作り方

ナンカイボラの料理・レシピ・食べ方/生食(刺身)
ナンカイボラの刺身 ボウシュウボラの味ににて食感が強く、貝らしい風味がある。甘味・うま味とものやや少なくあっさりして嫌みがない。
貝殻の一部を割り、身を取り出す。足だけにして半割にし、唾液腺(毒はない)を取り、ひたすらもんで粘液を出す。終いに塩を加えてもみ、水洗いして水分を取る。できるだけ薄く切る。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど