ナカムラギンメ

ナカムラギンメの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
28cm SL 前後になる。全体に非常に濃い黒青色をしている。目が大きく体高が高く側へんする。側線がない。背鰭・臀鰭は軟条のみで棘がない。背鰭・臀鰭の根元に鋭く目立つ棘がある。背鰭軟条は26-30で通常27-28。歯は小さく口は大きい。[岩手県宮古沖。22cm SL]
28cm SL 前後になる。全体に非常に濃い黒青色をしている。目が大きく体高が高く側へんする。側線がない。背鰭・臀鰭は軟条のみで棘がない。背鰭・臀鰭の根元に鋭く目立つ棘がある。背鰭軟条は26-30で通常27-28。歯は小さく口は大きい。[岩手県宮古沖。22cm SL]
背鰭・臀鰭の根元に鋭く目立つ棘がある。
背鰭・臀鰭の根元に鋭く目立つ棘がある。
歯は小さく口は大きい。
歯は小さく口は大きい。
珍魚度・珍しさ★★★★★
一生出合えない可能性大
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度
食用として認知されていない
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区正真骨下区棘鰭上目キンメダイ系キンメダイ目ナカムラギンメ科ナカムラギンメ属
外国名
学名
Diretmichthys parini (Post & Quéro, 1981)
漢字・学名由来

漢字/中村銀目 Nakamuraginme
由来・語源/阿部宗明の命名。Mr. Chikashi NAKAMURA(たぶん宮城県気仙沼分場の所長だった人だろう)から標本を寄贈を受けたために献名。標本は底曳き網で北太平洋からもたらされた。阿部宗明が「ギンメ」とつけたわけはわからない。
阿部宗明は、Diretmus argenteus JOHNSON (現フチマルギンメの学名) としていて、Diretmus (現フチマルギンメ属) をナカムラギンメ属としていた。

地方名・市場名

概要

生息域

海水魚。水深250-1460m(最深 2100m)。
北海道太平洋沖、東北太平洋側[岩手県宮古沖]、相模湾、東シナ海。
西〜中央太平洋・インド洋・大西洋の温帯・熱帯域。

生態

基本情報

生息域もはっきりしない深海魚である。
非常に珍しい魚で、リュウグウノツカイの数倍珍魚度が高いといった感じだ。
国内で揚がっているのも数個体程度で漁業的な価値はない。
珍魚度 非常に珍しい魚で、超珍魚である。

水産基本情報

市場での評価/流通しない。
漁法/底曳き網
産地/岩手県、宮城県

選び方・食べ方・その他

選び方

触って張りのあるもの。

味わい

旬は不明。
鱗は硬いが取れやすい。皮はしっかりして厚みがある。骨は柔らかい。
白身で熱を通しても硬く締まらない。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

ナカムラギンメの料理・レシピ・食べ方/焼く(塩焼き)、煮る(煮つけ)
ナカムラギンメの塩焼き いずれにしろ未知の魚なので、もっとも基本的な料理法、塩焼きにしてみる。
水洗いして体の中央部分だけにする。振り塩をして1時間以上寝かせてじっくりと焼き上げる。
皮目の香ばしさと皮直下の脂の層があり、いきなり甘味がくる。身離れがよく、上品でありながら豊かなうま味がある。非常においしい。

ナカムラギンメの煮つけ 1尾だけだったので頭部を中心に煮つけてみた。水洗いして体幹部分の身切り取る。頭部をゆどうしして冷水に落として残った鱗などを流す。水分をよくきり、酒・みりん・醤油・水で煮つける。頭部は骨格が非常に複雑で可食部分が少ないものの、身が適度にちまり、非常に美味である。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど