ドチザメ
珍魚度・珍しさ | ★★★ がんばって探せば手に入る |
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魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
食べ物としての重要度 | ★ 食用として認知されていない |
味の評価度 | ★★★ 美味 |
分類 | 顎口上綱軟骨魚綱ネズミザメ上目メジロザメ目ドチザメ科ドチザメ属
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外国名 | banded dogfish
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学名 | Triakis scyllium Müller and Henle,1841
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漢字・学名由来 | 漢字 奴智鮫 Standard Japanese name / Dochidame |
地方名・市場名 |
概要
生息域
海水魚。内湾の砂地や藻場、汽水域にも入る。
青森県〜九州の日本海・東シナ海・太平洋沿岸、瀬戸内海、八丈島。
朝鮮半島南岸・西岸、渤海、黄海、台湾、中国東シナ海沿岸。
生態
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基本情報
本州以南の浅場に普通に見られる中型のサメである。ホシザメなどと一緒にとれるが、本種はあばた模様があることが多く、やや大型であるため見分けやすい。
また、サメというと危険だという誤ったイメージを持つ人がいるが、本種はいたっておとなしい。
定置網や刺し網で揚がるが、食用とする地域としない地域にくっきりと分かれる。食用としている地域は西日本に多く、湯引きなどにして味がいいので人気がある。
主に西日本で食用となり、総菜類としても流通する。
珍魚度 珍しい魚ではないが、一般的な食用魚ではないこと、またやや大型の魚なので出合うことは難しい。
水産基本情報
市場での評価/東日本ではほぼ流通しない。西日本では食用となり、比較的安いが流通する。
漁法/定置網、刺網
産地/
選び方・食べ方・その他
選び方
触って張りのあるもの。表面に粘液などのあるもの、臭いものはダメ。
味わい
旬は晩春から初夏ではないかと思っている。
皮が硬くザラザラしている。骨は柔らかい。
活け締めは身に透明感があり、まったくクセがない。生ではなく日を通してこそ味が出る。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
頭部を落として丸のまま軽くゆでる。冷水に落として表面のざらざらした鱗をこそげ落とす。大きい魚なので三枚に下ろし、刺身状に切って湯引き、氷水に落として水分を切る。辛子酢みそを添える。
水洗いして三枚に下ろす。腹部のみ切り取り、湯通しする。鱗をこそげ落とし、水分をよくきる。酒・砂糖・醤油・水で煮る。
水洗いして下ろす。料理したときの切れ端や腹の薄い部分を集めて適当に切る。軽く振り塩をして少し置き、水分をよく拭き取り片栗粉をまぶして揚げる。
切り身にして軽く振り塩をして少し置く。出て来た水分を拭き取り、焼き上げる。8分通り焼けたらみりん・醤油を煮つめたたれをつけながら仕上げる。
三枚に下ろして皮を引く。鮮度がいいと硬いので薄く切りつける。
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
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釣り情報
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歴史・ことわざなど
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地方名・市場名
参考文献 場所三重県鳥羽
参考明石浦漁協 場所兵庫県明石市
参考文献 場所千葉県銚子
参考文献 場所大阪
参考文献 場所富山県氷見・四方・新湊・魚津
参考文献 場所山口県下関
備考沿岸の小型のサメの総称として。宍喰では小型のサメを食べないので、細かく区別しない。 参考長尾桂一郎さん 場所徳島県海部郡海陽町宍喰
参考西浜優さん 場所愛媛県宇和郡
参考文献 場所新潟県寺泊
参考文献 場所有明海
参考『帝国博物館天産部魚類標本目録.帝国博物館』(石川千代松・松浦歓一郎 1897/明治30年) 場所東京市場・相模
参考文献 場所東京(東京市場)
参考文献 場所神奈川県三崎・江ノ島
参考文献 場所秋田県男鹿
参考文献 場所秋田県象潟
参考文献 場所長崎県壱岐、玄海
参考文献、佐藤厚さん 場所長崎県雲仙市富津、玄海、福岡県志賀島、有明海
参考文献 場所高知県高知市
参考文献 場所鹿児島
場所愛媛県伊予市行商
参考聞取 場所千葉県
参考文献より。