ツキノワメイチダイ

ツキノワメイチダイの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
27cm SL 前後になる。目が大きく、体高が高く側へんする。体側に斜め弓なりの横縞と不定形の斑紋が交互にある。弓なりの褐色斑は背鰭から体の下部・臀鰭まで達する。胸鰭のつけ根に三日月型の黒い斑紋がある。[26.5cm SL・592g]
27cm SL 前後になる。目が大きく、体高が高く側へんする。体側に斜め弓なりの横縞と不定形の斑紋が交互にある。弓なりの褐色斑は背鰭から体の下部・臀鰭まで達する。胸鰭のつけ根に三日月型の黒い斑紋がある。[28cm SL・815g]
27cm SL 前後になる。目が大きく、体高が高く側へんする。体側に斜め弓なりの横縞と不定形の斑紋が交互にある。弓なりの褐色斑は背鰭から体の下部・臀鰭まで達する。胸鰭のつけ根に三日月型の黒い斑紋がある。
27cm SL 前後になる。目が大きく、体高が高く側へんする。体側に斜め弓なりの横縞と不定形の斑紋が交互にある。弓なりの褐色斑は背鰭から体の下部・臀鰭まで達する。胸鰭のつけ根に三日月型の黒い斑紋がある。

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珍魚度・珍しさ★★★★
正に珍魚・激レア生物
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚類綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目フエフキダイ科ヨコシマクロダイ亜科メイチダイ属
外国名
学名
Gymnocranius obesus Chen, Miki and Borsa, 2017
漢字・学名由来
漢字/月ノ輪目一鯛 Standard Japanese name / Tsukinowameitidai

由来・語源/胸鰭起部の三日月型の斑紋から。
小種名/obesus 肥満という意味を表す英単語をラテン語的にしたもの。
(三木涼平さん・魚類学者・宮崎県)
地方名・市場名

概要

生息域

海水魚。
大隅諸島黒島・屋久島、鹿児島県東シナ海、沖縄本島泊。
台湾台湾東部沿岸・台湾Fugang、インド-西太平洋。

生態

基本情報

鹿児島県以南でしか見つかっていない。2017年に新種記載され、和名が提唱された魚である。
実際の水揚げ量や価値観などはまったくわからない。
珍魚度 和名がなかったことや、発見された個体数が少ないことから、不明な点が多いが、国内で見つけるのは非常に難しい。

水産基本情報

市場での評価/まだ流通上見ていない。
漁法/釣り
産地/長崎県、鹿児島県、沖縄県など

選び方・食べ方・その他

選び方

斜め横縞がくっきりしているもの、触って張りのあるもの。

味わい

旬は不明だが夏から秋ではないか。
鱗は弱く薄く取りやすい。皮は厚みがあって強い。骨はあまり硬くない。
身は血合いの弱く、真っ白い色をしている。熱を通しても硬く締まらない。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

ツキノワメイチダイの料理・レシピ・食べ方/生食(刺身、焼霜造り)、焼く(塩焼き)、煮る(煮つけ)、揚げる(フライ)、ソテー(ムニエル)
ツキノワメイチダイの刺身 旬がわからないので、詳しいことは語れないが、8月末の個体は脂があった。うま味も豊かだし、メイチダイとかわらない味かも知れないとさえ思う。水洗いして三枚に下ろす、腹骨・血合い骨を取り、皮を引き刺身状に切る。
今回はわさびとすだち、醤油で食べたが非常にうまい。まだ未知の魚だが、高級魚予備軍としておきたい。
ツキノワメイチダイの焼霜造り 皮は厚みがあって強いので湯をかける皮霜造りよりも焼霜造りの方が向いている。三枚に下ろして腹骨・血合い骨を取る。水分をよく拭き取り、皮を上にして湯をかける。氷水に落として粗熱を取り、水分をよく切り刺身状に切る。
ツキノワメイチダイの蒸魚(清蒸) 生食以上においしいかも知れない。味は万人向き。
水洗いして大皿に乗るサイズにする。皿に乗せて清酒、もしくは紹興酒を振る。10分蒸し、タレ(醤油・魚醬・砂糖・紹興酒を煮立てたもの)をかけ、2、3分蒸す。取り出してねぎなどを載せて煙が出るくらいの油をかけまわす。
身や皮は柔らかく、豊かなうま味と甘味がある。これをタレにからめながら食べる。とてもご飯に合う。

ツキノワメイチダイの塩焼き(兜焼き) 兜は焼くか煮るかすると無駄にならない。ここでは振り塩をして1時間以上寝かせる。出て来た水分を拭き取り、じっくり焦がさないように焼き上げる。香りがとても香ばしく、皮と皮下に味がある。骨と骨の間の身をせせり尽くすほどのおいしい。
ツキノワメイチダイの煮つけ(兜煮) この鯛型の魚は無駄になりやすい頭部を煮たり焼いたりすると無駄が出ない。頭部は梨子割りにして、湯通しする。水分をよくきり、みりん・酒・醤油・水を沸騰した中で煮上げる。冷たい煮汁に入れて火をつけた方が安全なので、適当に。皮に味があるがとくに目の周辺の厚みのある部分がうまい。身自体にも味がある。
ツキノワメイチダイのフライ 揚げても強く締まることがなく、くせのない上質の白身である。フライ向きである。三枚に下ろして腹骨・血合い骨を取る。塩コショウして小麦粉をまぶし、溶き卵をからめ、パン粉をつけて揚げる。熱を通すと身がふくらむ。ほどよい食感があり、身自体にうま味がある。
ツキノワメイチダイのムニエル 水洗いして三枚に下ろす。腹骨・血合い骨を取る。塩コショウして小麦粉をまぶして多めのオリーブオイルでじっくり香ばしく皮側からソテーする。皮7分、身3分である。火が通ったらバター、香りのある野菜を加えて泡立たせ、すだち(柑橘類ならなんでもいい)を振る。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど