ギンザメ
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魚貝の物知り度 | ★★★★★ 知っていたら学者級 |
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食べ物としての重要度 | ★ 食用として認知されていない |
味の評価度 | ★★★ 美味 |
概要
生息域
海水魚。水深10-699m。
新潟県〜九州北岸の日本海・玄界灘沿岸、相模湾〜土佐湾の太平洋沿岸、九州西岸、東シナ海大陸棚縁辺〜斜面。
少ない/北海道〜鹿島灘の太平洋沿岸。
朝鮮半島西南部、黄海、台湾、浙江省〜広東省、フィリピン諸島。
生態
基本情報
「さめ」がついているが板鰓亜綱サメ区のサメのなかまではなく、より原始的な全頭亜綱(Holocephali)の魚である。古生代デボン紀(約4億1600万年前〜3億5920万年前)の地層から化石が発見され、同時代にいた板皮綱から分化したとも。
全頭亜綱ギンザメ目(Chimaeriformes)にはギンザメ科とテングギンザメ科の2科があり、国内に生息するギンザメ科は7種だ。なかでもギンザメがもっとも漁獲される機会が多い。ときに流通に乗る。
脊椎などは発達で、交尾をする。第一背鰭に強い棘があり、毒があるとされる。実際に漁師さんは刺されると長く痛むと言っている。
水産的には底曳き網で混獲されるものでほとんどが廃棄されている。
またオーストラリアなどでは白身として近縁種が流通しているよう。
国内の「サメの湯引き」を食べる地域ではニュージーランドから輸入して湯引きして売られている。
水産基本情報
市場での評価 非常に希に入荷してくる。安い。
漁法 底曳き網
産地 鹿児島県、静岡県、愛知県、三重県
選び方・食べ方・その他
選び方
触って張りのあるもの。銀色に輝いているもの。目が澄んでいるもの。
味わい
旬は不明。
鱗はなく薄いアルミ箔のような皮をしている。骨は柔らかく歯のみが硬い。背鰭棘は非常に強いので要注意。
白濁した白身で繊維を感じない。水分が多くスポンジを思わせる。火を通すと締まるが、ほぐすとぼろぼろする。
肝はクセがなく美味。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
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釣り情報
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歴史・ことわざなど
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