ギギ

ギギの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
30cm SL 前後になる。国内産ギギ類では最大種。鱗はない。比較的単調な色合いで、頭は縦扁し、平たく、背鰭から後ろは側扁(左右に平たい)する。背鰭・胸鰭に強い棘があり、背鰭の後ろに鰭状(きじょう)のない脂鰭がある。尾鰭の切れ込みは深い。[徳島県美馬郡つるぎ町貞光川]
30cm SL 前後になる。国内産ギギ類では最大種。鱗はない。比較的単調な色合いで、頭は縦扁し、平たく、背鰭から後ろは側扁(左右に平たい)する。背鰭・胸鰭に強い棘があり、背鰭の後ろに鰭状(きじょう)のない脂鰭がある。尾鰭の切れ込みは深い。[岡山県倉敷市]
30cm SL 前後になる。国内産ギギ類では最大種。鱗はない。比較的単調な色合いで、頭は縦扁し、平たく、背鰭から後ろは側扁(左右に平たい)する。背鰭・胸鰭に強い棘があり、背鰭の後ろに鰭状(きじょう)のない脂鰭がある。尾鰭の切れ込みは深い。[滋賀県安土町]
30cm SL 前後になる。国内産ギギ類では最大種。鱗はない。比較的単調な色合いで、頭は縦扁し、平たく、背鰭から後ろは側扁(左右に平たい)する。背鰭・胸鰭に強い棘があり、背鰭の後ろに鰭状(きじょう)のない脂鰭がある。尾鰭の切れ込みは深い。[徳島県美馬郡つるぎ町貞光川]

全関連コラム

珍魚度・珍しさ★★★
がんばって探せば手に入る
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★
美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱ニシン・骨鰾下区骨鰾上目骨鰾系ナマズ目ギギ科ギバチ属
外国名
Bald gigi
学名
Pseudobagrus nudiceps Sauvage,1883
漢字・学名由来

漢字 義々、岐岐 Gigi
由来・語源 琵琶湖周辺での呼び名。胸鰭棘と基底部の骨をこすり合わせてギギ(ギーギー)と鳴く(音を立てる)ため。ハゲギギとも。
〈絲顎亞目ギギ科ギギ属 ギギ  Pseudobagrus aurantiacus (TEMMINCK et SCHLEGEL)〉『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938) この時代、アリアケギバチ、ギバチ、ギギの和名・学名に混乱がある。
Pseudobagrus nudiceps Sauvage,1883→Tachysurus nudiceps (Sauvage 1883)

地方名・市場名

概要

生息域

淡水魚。河川の中・下流域。
琵琶湖、淀川水系以西の本州、四国吉野川水系、高知県仁淀川水系の中流域、九州北東部。
琵琶湖の稚アユの放流とともに移入したと考えられている地域/新潟県阿賀野川、関東・中部地方。
移植/新潟県阿賀野川、三重県宮川。

流れの弱いところにいる 国内の河川は無謀な破壊が進み、淡水生物も瀕死の状況にある。ただ本種は中流域のよどみに多く、比較的国内の河川でも健在である。夜行性で、昼間は岸近くの葦の根の這う部分とか、古い護岸の隙間にいる。[徳島県美馬郡つるぎ町貞光川]

生態

産卵期は5〜8月。
夜行性で底生生物、エビ、小魚などをエサにする。
胸鰭の棘と基底部の骨をこすり合わせてギーギーと音を出す。

基本情報

主に西日本の河川の、中流域の流れの緩やかな水域にいる魚である。
淡水魚のなかでも美味で西日本各地で食用となっている。
細々とではあるが漁業対象にもなっていて、滋賀県、京都府などでは食用として売り買いの対象となっている。
珍魚度 西日本では比較的珍しい魚ではない。流通上では手に入らないので、釣り上げるしかない。

水産基本情報

市場での評価 一部地域をのぞき流通しない。
漁法 底曳き網、定置網(えり)、釣り
産地

選び方・食べ方・その他

選び方

味わい

旬は春から夏。
鱗はなく、皮は厚い。背鰭、胸鰭のトゲか硬く鋭い。頭部の骨が硬い。
クセのない白身で熱を通してもあまり硬く締まらず美味。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

ギギの料理・レシピ・食べ方/焼く(かば焼き、白焼き)、煮る(煮つけ)、汁(みそ汁)
ギギのかば焼き 各地で見る限りギバチ属(ギギの仲間)のもっとも基本的な料理が「かば焼き」である。皮目のねっとりした味わいがタレによく合う。
水洗いして開く。水分をよくきり、そのまま焼き上げる。8分通り焼き上がったら、タレ(みりん・醤油同割り、甘いのが好きなら砂糖を加える。酒を足すとこくが出る)を塗りながら仕上げる。
身はとても淡泊でうま味に欠けるが、皮目に味がある。タレとよく合う。

ギギの塩焼き 水洗いして開いて水分をよく取り、振り塩をして焼き上げたもの。皮目にねっとり感と味があるものの、身は淡泊でくせがないものの、味もない。タレとかソースとかで味をプラスするといいだろう。
ギギの煮つけ 煮つけにするところも多い。今回は醤油煮にしたが、みそで煮るという地域も少なくない。水洗いして適当に切る。水洗いして適当に切る。湯通しして氷水に落とし、表面のぬめりを流す。水分をよくきり、酒たっぷり・醤油・水の中で煮る。甘いのが好きなら砂糖を加えるといい。淡泊でイヤミのない味わいで、皮目に独特の風味がある。
ギギのみそ汁 水洗いして適当に切る。湯通しして冷水に取り、水分をきる。水に酒を加えた中で冷たい状態からじっくり煮る。おいしいだしが出て来たらみそを溶く。皮や身がとろっとするくらいに煮て、汁とともにくらうと非常に美味である。

好んで食べる地域・名物料理

蒲焼き もっともよく作る料理は、かば焼きだ。開いて焼いてタレをつけて仕上げる。[岡山県高梁市備中町黒鳥・新見市哲西町]
だし 開いて焼いて干してだしにする。[岡山県高梁市備中町黒鳥・新見市哲西町]
肝臓の薬 徳島県美馬郡つるぎ町半田では黒焼きにして肝臓の薬としていた。[藤岡忠夫さん/徳島県美馬郡つるぎ町半田]

加工品・名産品

蒲焼き●滋賀県、京都府などで売られている。

ぎぎゅう ギギを開いて干したもの。軽く裏表あぶって、醤油味のたれをつけて食べる。[広島県三次市]

釣り情報

歴史・ことわざなど

地方名・市場名

ギンタ
参考門脇さん・廣田眞智子さん 場所兵庫県多可町八千代 
クロイカ
参考黒岩さん2021年12月29日81歳 場所岐阜県郡上市大和町 
ギギン
参考20211108勝浦町85歳聞取 場所徳島県勝浦町 
ギギ
備考標準和名。 参考聞取、藤岡忠夫さん(徳島県美馬郡つるぎ町半田) 場所徳島県美馬郡つるぎ町半田・貞光 
カナキン
参考山崎博司さん 場所徳島県那賀郡和食 
クロギギ
備考区別してクロギギ。徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)貞光川でギギは主にアカザのこと。 場所徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)貞光川 
ハゲギギ
備考別名。 
ググ クロザス ゲキ ゲバチ シラメ ビンゴ アカギギ アカナマズ カーバチ カナハチ カバチ カババチ カワバチ カンパチ ギウギウ ギギウ ギギユウ ギギヨ ギギヨオ ギクバチ ギバチ ギユウタ ギン ギンギ ギンギヨ ギンギヨバチ ギンギロ キンタ キンツ ギンパチ クグ
参考文献より。