オオバウチワエビ
代表的な呼び名ウチワエビ
オオバウチワエビの形態写真一覧 (クリックで下に拡大表示)



全長20cm前後になる。とても平たく、周辺の鋸上の棘はウチワエビよりも少なく、切れ込みが深い。
魚貝の物知り度 | ★★★★★ 知っていたら学者級 |
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食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
概要 
生息域
海水生。水深50メートルから100メートルの砂泥地に棲息。
駿河湾以南、山陰沿岸。香港、アフリカ東岸。
駿河湾以南、山陰沿岸。香港、アフリカ東岸。
生態
抱卵期10〜2月。
基本情報
浅い海域にいるもので、ウチワエビよりもやや温かい海域を好むようだ。ウチワエビと区別されないで扱われ、いわゆる市場などで流通する「ウチワエビ」が2種だということに気づかない人も多い。産地でも両種は厳密に区別されないのではないか、と思われる。
もともとは産地周辺で食べられているローカルなものであったが、全国的に味のよさが知られるようになり、関東の市場でも値を上げている。現在のところ輸入ものは見ていない。
もともとは産地周辺で食べられているローカルなものであったが、全国的に味のよさが知られるようになり、関東の市場でも値を上げている。現在のところ輸入ものは見ていない。
水産基本情報
市場での評価 入荷量は少ない方だが、珍しいエビではない。値段はやや高値。
漁法 底曳き網、刺し網
産地
漁法 底曳き網、刺し網
産地
選び方・食べ方・その他 
選び方
原則的に生きているもの。持って重みを感じるもの。
味わい
旬は晩秋から初夏だと思う
殻はあまり硬くない。
非常に身が充実しており、ほどよく繊維質。
臭みのある固体は現在、出合っていない。
殻はあまり硬くない。
非常に身が充実しており、ほどよく繊維質。
臭みのある固体は現在、出合っていない。
栄養
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寄生虫
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食べ方・料理法・作り方(お勧め順)
オオバウチワエビの料理法・調理法・食べ方/汁(みそ汁)、煮る(塩ゆで、しょうゆ煮)、焼く(素焼き)、生食(刺身、あぶり)

オオバウチワエビのみそ汁 原則的に生きているものを使う。買い求めてきたら軽く流水で洗う。これを適当に切り、水から煮出してみそをとくだけ。できるだけ余計なことはやらないほうがいい。エビの直な香りが苦手な人は酒を入れてもいい。実に濃厚でうま味豊かな汁になる。刺身などにした殻などだけでも十分うま味のある汁になる。




好んで食べる地域・名物料理
焼きえび そのまま焼き上げたもの。エビの香ばしさが無類。山口県など
刺身 独特の方法で殻を剥き、素早く刺身にしたもの。氷水でしめるという人もいる。島根県、山口県、徳島県など産地で。
刺身 独特の方法で殻を剥き、素早く刺身にしたもの。氷水でしめるという人もいる。島根県、山口県、徳島県など産地で。
加工品・名産品
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釣り情報
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歴史・ことわざなど
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参考文献
協力/ねこや商店(宮崎県日南市油津)、金栄丸(和歌山市雑賀崎 金栄丸では魚の販売もやっています)
『大型甲殻類図鑑』(三宅貞祥 保育社)、『商用魚介名ハンドブック』(日本水産物貿易協会編 成山堂)、「山口県下関漁港呼び名一覧」
『大型甲殻類図鑑』(三宅貞祥 保育社)、『商用魚介名ハンドブック』(日本水産物貿易協会編 成山堂)、「山口県下関漁港呼び名一覧」