アケガイ

アケガイの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
SL 80mm(殻長)前後になる。スダレガイ属の中では殻高がある方だ。貝殻の模様は多様で、ふくらみがやや強い。不規則で低い同心円肋で被われる。殻頂附近では平滑。
SL 80mm(殻長)前後になる。スダレガイ属の中では殻高がある方だ。貝殻の模様は多様で、ふくらみがやや強い。不規則で低い同心円肋で被われる。殻頂附近では平滑。
SL 80mm(殻長)前後になる。スダレガイ属の中では殻高がある方だ。貝殻の模様は多様で、ふくらみがやや強い。不規則で低い同心円肋で被われる。殻頂附近では平滑。
SL 80mm(殻長)前後になる。スダレガイ属の中では殻高がある方だ。貝殻の模様は多様で、ふくらみがやや強い。不規則で低い同心円肋で被われる。殻頂附近では平滑。
SL 80mm(殻長)前後になる。スダレガイ属の中では殻高がある方だ。貝殻の模様は多様で、ふくらみがやや強い。不規則で低い同心円肋で被われる。殻頂附近では平滑。
SL 80mm(殻長)前後になる。スダレガイ属の中では殻高がある方だ。貝殻の模様は多様で、ふくらみがやや強い。不規則で低い同心円肋で被われる。殻頂附近では平滑。
SL 80mm(殻長)前後になる。スダレガイ属の中では殻高がある方だ。貝殻の模様は多様で、ふくらみがやや強い。不規則で低い同心円肋で被われる。殻頂附近では平滑。
SL 80mm(殻長)前後になる。スダレガイ属の中では殻高がある方だ。貝殻の模様は多様で、ふくらみがやや強い。不規則で低い同心円肋で被われる。殻頂附近では平滑。
珍魚度・珍しさ★★
少し努力すれば手に入る
魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度 ★★★
一般的(流通量は普通)
味の評価度 ★★★
美味
分類
軟体動物門二枚貝綱マルスダレガイ目マルスダレガイ超科マルスダレガイ科リュウキュウアサリ亜科スダレガイ属
外国名
学名
Paphia vernicosa (Gould,1861)
漢字・学名由来
漢字 朱貝 Standard Japanese name / Akegai
由来・語源 『目八譜』より。

朱貝 貝殻が朱い(赤い)のではなく、軟体、特に足の部分が朱い貝という意味。
目八譜
1843(天保14)、武蔵石寿(武蔵孫左衛門)が編んだ貝の図譜のひとつ。図は服部雪斎が描く。武蔵石寿は貝類を形態的に類別。1064種を掲載する。現在使われている標準和名の多くが本書からのもの。貝類学的に非常に重要。
武蔵石寿
武蔵石寿(むさし・せきじゅ 玩珂停、明和3-万延元年 1766-1861)。石寿は号、本名は武蔵孫左衛門。250石取りの旗本。赭鞭会。本草学、貝類。西洋の新しい分類学も取り入れようとしていた。『目八譜』(掲載1064種)、『甲介群分品彙』(掲載605種)、『介殻稀品撰』など。現在使われている標準和名の多くがここから来ている。
地方名・市場名

概要

生息域

海水生。水深10-50mの砂地。
北海道南西部から九州。朝鮮半島、中国。

生態

基本情報

アサリよりもやや沖合に生息する。内湾でとれるもので、主にアサリの代用品として同様に利用されていた。アサリの減少から活貝、加工品として需要が高まっている。
また二枚貝自体が減少傾向にあるので、重要性が増している。
珍しさ度 昔はあまり流通しなかったが、アサリの減少から見る機会が増えた。

水産基本情報

市場での評価 時にまとまって入荷してくる。値段は安い。輸入の冷凍剥き身は安い。
漁法 貝桁引き網
産地 国内では三河湾、海外では中国、ベトナムなど

選び方・食べ方・その他

選び方

国産は原則として活け。生きのいいもの。貝殻の表面の滑りに透明感のあるもの。

味わい

旬は春から夏
貝殻はあまり厚みがなく硬い。足は赤い。
クセがなく旨みが薄い。熱を通すと硬くなりやすい。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

アケガイの料理・レシピ・食べ方/汁(みそ汁、塩汁)、煮る(酒蒸し、ゆでる)、焼く(焼き貝)、揚げる(天ぷら)
アケガイのみそ汁 アサリなどと比べるとうま味が少ないがあっさりして嫌みがない味わい。軟体が硬いがもっとも簡単な基本的料理だ。
ザルなどに入れて流水でごしごし洗う。水分をよくきり、水から煮出してみそをとく。

アケガイの酒蒸し ザルなどにいれてざくざくと流水で洗う。水分をよく切り、鍋などに入れて酒を振り、蒸し煮にする。貝殻が開いたら出来上がり。できるだけ短時間に仕上げる。軟体はやや硬くなるが美味。オイルを使ったり、ワインで蒸し上げてもいい。
アケガイの醤油煮 比較的味のない軟体であるが、醤油とみりんの味がプラスされて、捨てがたい味になる。
流水などで洗い。鍋にみりん・醤油を煮立たせた中で転がすように煮る。貝殻が開いたらすぐに別の器に移す。
焼きアケガイ 洗ったアケガイの片方の貝殻のみ取る。貝柱を切り、焼き上げる。ここではバターとにんにくをのせて焼いたが、酒としょうゆ味でもいい。強火で短時間に焼き上げるといい。
アケガイのアヒージョ アヒージョはにんにく風味のオリーブオイルで煮るという料理。剥き身と干しトマトのオリーブオイル漬け、キプロス島の岩塩を加えて上下の火で熱を通す。貝を食べた後には残ったオイルをパンに浸して食べて欲しい。
アケガイのなめろう 剥き身にして内臓を取る。これをさっとゆでて氷水に落とす。これをみそ、ねぎ(玉ねぎ)、青じそなとと叩く。水分が出てしまうので少量作り、短時間で食べるといい。これを焼くとさんが焼きになる。
アケガイのパスタ パスタはマファルデを使った。パスタをゆで始める。フライパンにつぶしたにんにくとオリーブオイルを入れて火をつけ、オリーブオイルににんにくの風味がついたら貝を入れて開いたら取り出す。後のフライパンにバターを加える。好みでワインを入れてもいい。少し煮立てて、ここにゆで上がりのパスタを入れてからめ、皿に盛り、取って置いた貝を戻す。
アケガイの刺身 バカガイほどの個性やうま味はないが、貝らしい風味が楽しめる,。
剥き身にする。内臓を取り、ヒモと足を分ける。これを塩水で数秒ゆでて冷水に落とす。水分をよくきり、足は開き、ひもは適当に切る。要するに青柳(バカガイ)どうように作る。
アケガイの天ぷら 短時間揚げただけなので柔らかく、噛みしめると甘みがあっておいしい。ひもや内臓などは味にこくがある。
剥き身にして水分をよくきる。足などはとんとんと包丁目を入れる。小麦粉を三つ葉と一緒にまぶして、衣をつけて強火でさっと短時間揚げる。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

佃煮

釣り情報

歴史・ことわざなど

地方名・市場名

ジョロガイ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所岡山県下津井、香川県坂出市・丸亀市 
ビンゾウ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所岡山県小田郡神島外村外浦(現笠岡市) 
アカガイ[赤貝]
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所岡山県笠岡市北木島村飛島、香川県丸亀市広島町江ノ浦・立石・東元・本島町・坂出市与島、高知県御畳瀬 
ミミスリガイ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所岡山県笠岡市神島外浦 
クワズノガイ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所岡山県邑久郡朝日村宝伝 
トリガイ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所香川県さぬき市志度町小田苫張 
アブラガイ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所香川県さぬき市志度町鴨圧白方 
ヒメガイ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所香川県三豊市・坂出市 
サネガイ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所香川県三豊郡詫間町室浜 
コングリ
場所香川県三豊郡詫間町粟島塩谷 
コウクリ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所香川県三豊郡詫間町粟島塩谷 
ヒメサンガイ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所香川県丸亀市広島町江ノ浦 
タコガイ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所香川県坂出市岩黒島・櫃石島・さぬき市津田町 
テッポウガイ テッポウサン テッポウセン
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所香川県坂出市沙弥島 
コウクイ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所香川県坂出市瀬居町本浦・竹ノ浦 
ベンクシガイ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所香川県多度津町高見島浦 
ベニガイ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所香川県小豆郡小豆島町二生村 
チョウセンガイ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所香川県東かがわ市大内町壬生馬篠・壬生北山 
ヒメカイ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所香川県高松市庵治町江ノ浜・竹居・笹尾・鎌野・篠尾 
アカゲ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所鹿児島県 
ミンガラガイ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所香川県小豆郡土庄町東土庄 
アケスダレ[朱簾]
備考別名。 参考『丹敷能浦裏』