テンジクアジ
テンジクアジの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
珍魚度・珍しさ | ★★★ がんばって探せば手に入る |
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魚貝の物知り度 | ★★★★★ 知っていたら学者級 |
食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
概要
生息域
海水魚。内湾やサンゴ礁域。
相模湾、[伊勢湾]、高知県以布利島、宮崎県延岡、[富山湾 2008-2018 年に富山湾で新たに記録した魚類 木村知晴・西馬和沙・不破光大・稲村 修(魚津水族館)]、山口県日本海側、長崎県、鹿児島県南さつま市笠沙・内之浦湾、沖縄島。台湾、インド-西太平洋域。
生態
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基本情報
熱帯系の体高の高いタイプのアジで、主に沖縄県、鹿児島県などでほそぼそと流通、食用になっている。実に味のいい魚である。沖縄や鹿児島県では大型の成魚がとれるが、本州などでは30cm以下の若い個体が多い。
実にきれいな魚で味がとてもいい。
珍魚度 相模湾以南などの定置に紛れ込む程度の魚で、水揚げ量は極少ない。手に入れるのはとても難しい。
水産基本情報
市場での評価 沖縄県、鹿児島県などで水揚げがある程度だったが、北上傾向にあり相模湾などでも水揚げされるようになった。大型は、やや高値。
漁法 定置網
産地 沖縄県、鹿児島県
漁法 定置網
産地 沖縄県、鹿児島県
イトヒラアジ(上)とテンジクアジ(下)
両種はとても似ている。並べて見ないとわからないかも知れない。イトヒラアジ(上) 非常に体高が高く、胸鰭が透明である以外の鰭は黒っぽい。背鰭後方根元下に台形の黒い斑紋が並ぶ。
テンジクアジ 体高は高いが同じサイズのイトヒラアジと比べると低い。身体の下の部分にある腹鰭・臀鰭・尾鰭下葉は黄色い。背鰭後方根元下に斑紋がない。
選び方・食べ方・その他
選び方
触って張りのあるもの、目が澄んでいるもの。
味わい
旬は本州では秋から初冬ではないかと思っている。九州や沖縄での旬は不明。
稜鱗(ぜんご)は短いが硬くトゲトゲしい。鱗は薄く取れやすい。皮は薄い。骨は細いが硬い。
透明感のある白身で血合い、銀皮がきれいだ。あらなどからいいだしが出る。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
テンジクアジの料理・レシピ・食べ方/生食(刺身、焼霜造り)、焼く(塩焼き)、汁(みそ汁、潮汁)、煮る(煮つけ)、揚げる(フライ、天ぷら)、ソテー(バター焼き、ムニエル)
水洗いして三枚に下ろし、血合い骨・腹骨をとって皮を引いて刺身にする。新いいものは薄めに、少し寝かせたものは厚めに切りつけるといい。少し寝かせた方がうまい。
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
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釣り情報
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歴史・ことわざなど
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