サツマカサゴ
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珍魚度・珍しさ | ★★★ がんばって探せば手に入る |
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魚貝の物知り度 | ★★★★★ 知っていたら学者級 |
食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
概要
生息域
海水魚。水深3-30mの岩礁域。転石帯、砂底。
千葉県外房〜九州南岸の太平洋沿岸、大阪湾、山口県日本海側、九州北西岸、屋久島、奄美大島、沖縄諸島。
台湾西部・南部、澎湖諸島、中国・ベトナムの南シナ海沿岸、フィリピン諸島、タイランド湾、インドネシア(アンボン、バリ)、オーストラリア西岸、スリランカ、インド南東岸。
生態
■ 比較的穏やかな湾内の浅い岩礁地帯に棲息。
基本情報
比較的暖かい海域の浅場にいる小型で棘の多いカサゴだ。個体数が少ないためか、まとまって揚がることは少ない。小型なので食用魚としての価値が低く、ときどき競りなどで残ることもある。背鰭の棘が強いので漁業者にもあまり評判がよくない。
珍魚度 比較的珍しいが珍魚とはいえない。めったに揚がらないので手に入れるのは非常に難しい。
水産基本情報
市場での評価/稀に入荷するが一定の評価はない。
漁法/刺し網、定置網
産地/
選び方・食べ方・その他
選び方
模様などはっきりしているもの。張りのあるもの。
味わい
旬は不明。
棘が多く強いために扱いにくい。背鰭などに刺されると痛む。鱗は細かく取りやすい。骨はあまり硬くない。
透明感のある白身で熱を通すとやや締まる。
サツマカサゴの料理の方向性
基本的に液体を使った煮つけ、汁ものなどの料理法に向く。この煮る、汁の味わいだけでも、本種の価値は高いと思う。焼くと締まり固くなる。刺身などの歩留まりは著しく悪い。唐揚げなどは骨が硬いので可食部分が少ないので向かない。
栄養
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危険性など
背ビレには毒があるとされていて、漁師さんなどが刺されると痛みが長く続くのだという。実際に刺されてみると先端はやや鈍なので、強く押しつけないと刺さらない。刺されると痛みがやや長く続くが、個人差があるためか数時間で治まった。
食べ方・料理法・作り方
サツマカサゴの料理法・レシピ・食べ方/煮る(煮つけ)、生食(焼霜造り)、汁(潮汁、みそ汁)、焼く(干もの、塩焼き)、揚げる(唐揚げ)
水洗いして、水分をよくきる。湯通しして冷水に落とし、残った鱗やぬめりを流す。これを酒・塩・醤油で煮る。砂糖やみりんを加えてこってりした味つけにしてもおいしい。
小型種なので少々煩わしいが皮目、身にうま味がある。食べた後には必ず骨湯にして欲しい。
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
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釣り情報
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歴史・ことわざなど
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