ムツゴロウ
体長20㎝前後になる。
魚貝の物知り度 | ★★ これは常識 |
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食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★ 美味 |
概要
生息域
内湾の干潟。有明海、八代海。朝鮮半島、中国、台湾。
生態
鰓と皮膚呼吸もできる。
独特の求愛行動をとる。
産卵期は5月中旬〜7月。
潮が満ちると巣穴に潜り、ひくと干潟状に出て干潟の表面に発生する珪藻を食べる。
基本情報
有明海特産魚といえそう。古くはたくさんとれたらしく、日常的なおかずとして利用されていたようだ。
水産基本情報
市場での評価 有明海周辺でのみ流通するもの。高値となる。
漁法 タカッポ(トラップ)、ムツかけ(ひっかける)
産地 佐賀県
選び方・食べ方・その他
選び方
一般に鮮魚よりも焼いたものを買う。
味わい
旬は春〜夏
鱗はほとんど気にならない。原則的に鱗つきで利用。骨はあまり硬くない。
生は赤みを帯びた白身で、熱を通すと白くなる。
料理の方向性
上品な白身であるが、ここにはうま味らしいうま味は感じられない。味は皮や粘液にあるのではないか? 焼くと独特の風味がする。栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
料理の法
蒲焼き、煮つけ、みそ汁 好んで食べる地域・名物料理
須古寿し 佐賀県杵島郡白石町須古町で作られている。押し固めた甘めのすし飯に具がのる。なかでも焼きムツゴロウの甘露煮が特徴的。
加工品・名産品
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釣り情報
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歴史・ことわざなど
蝋燭の代用 「是れを乾すと蝋燭の代用とすることが出来る」。『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)