ホシカイワリ

ホシカイワリの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
70cm SL 前後になる。成魚は若魚に比べて体長が長くスマート。頭部は小さく体に黄褐色の小さな斑紋が散らばる。脂瞼はない。第1背鰭は長く皮膜がある。目は吻端を通る軸線よりも明らかに上にある。背から吻にかけてのラインは目の前方でわずかにくぼむ、もしくは直線状。胸部無鱗域は広く腹鰭基部まで達する。側線直線部分の稜鱗は前方部分にはない。
70cm SL 前後になる。若魚は成魚と比べて体長に対して体高があり、猫の目形に近い。頭部は小さく体に黄褐色の小さな斑紋が散らばる。脂瞼はない。第1背鰭は長く皮膜がある。目は吻端を通る軸線よりも明らかに上にある。背から吻にかけてのラインは目の前方でわずかにくぼむ、もしくは直線状。胸部無鱗域は広く腹鰭基部まで達する。側線直線部分の稜鱗は前方部分にはない。
頭部は小さく体に黄褐色の小さな斑紋が散らばる。脂瞼はない。目は吻端を通る軸線よりも明らかに上にある。背から吻にかけてのラインは目の前方でわずかにくぼむ、もしくは直線状。胸部無鱗域は広く腹鰭基部まで達する。
脂瞼はなく、背から吻にかけてのラインは目の前方でわずかにくぼむ、もしくは直線状。
側線直線部分の稜鱗は前方部分にはない。
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目アジ科ヨロイアジ属
外国名
Yellowspotted trevally
学名
Carangoides fulvoguttatus (Forsskål, 1775)
漢字・学名由来
漢字 星貝割 Hosikaiwari
由来・語源 カイワリに似て星状の斑文がある。国内での初めて魚類学的に発見したのは具志堅宗弘である可能性が高い。具志堅宗弘→益田一、荒賀忠一、吉野哲夫の1970年代の業績のひとつだと考える。『魚類大図鑑 南日本の沿岸魚』(益田一、荒賀忠一、吉野哲夫 東海大学出版会 1975)に新称とある。ただなぜ属と関係のないカイワリとつけたのかなどは不明。
Forsskål
ペール・フォルスコール(ペーテル・フォルスコール)。ヘルシンキに生まれる。『諸動物の記載』【DESCRIPTIONES ANIMALIUM』(PETRUS FORSSKÅL,1732-1763 CARSTEN NIEBUHR,1733-1815】。『コペンハーゲンの教授ペーテル・フォルスコールによって東方への旅行中に観察された哺乳類、鳥類、両生類、魚類、昆虫類および下等動物の記載。著者の没後、カールステン・ニーブールによって編纂さる付録として海路の薬用草本〔の目録〕と紅海の地図を付す』。紅海東岸の魚類をミナミヒメジ、バラハタ、オオモンハタ、ナミハタ、ナンヨウツバメウオ、トゲチョウチョウウオ、モンツキクロハギほか。デンマーク国王フレデリク5世が後援して博物学者のフォルスコールが率いた6人のアラビア探検の途中、1763年マラリアのためにイェリームの町(現イエメン)にて客死。
地方名・市場名
ガーラ
参考『美ら海市場図鑑 知念市場の魚たち』(三浦信男 ぬにふぁ星 2012) 場所沖縄県南城市知念漁協 
コゼン
参考田中水産 場所鹿児島県鹿児島市 
ソージ
場所鹿児島県 

概要

生息域

海水魚。サンゴ礁など沿岸の浅場。
小笠原諸島、宮崎県延岡、屋久島、加計呂麻島、奄美大島、沖縄島、伊江島、西表島。
台湾、西印度-ニューギニア島西部とオーストラリア北東岸まで、パラオ諸島。

生態

基本情報

九州南部以南ではときに見られるもので珍しい魚のひとつ。漁業的にはまったく認知されていない。
沖縄では他の「がーら類(アジ類)」とともに流通しているものと思われる。

水産基本情報

市場での評価 関東にはほとんど来ない。希。
漁法 釣り、定置網
主な産地 鹿児島県

選び方・食べ方・その他

選び方

触って硬いもの。黄金色の斑文のはっきりしているもので鰓が鮮紅色のもの。

味わい

旬は不明だが、初夏の固体は脂がのっている。
鱗は細かく取りやすい。皮は厚みがあってとても強い。骨はあまり硬くない。
血合いの弱い白身で脂は身に混在する。熱を通しても硬く締まらない。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

ホシカイワリの料理法・調理法・食べ方/生食(刺身、ポキ、づけ)、焼く(塩焼き)、揚げる(フライ、唐揚げ)、煮る(煮つけ)、汁(みそ汁)
ホシカイワリの刺身 6月のやや大型個体は非常に脂がのっていた。大型なので背と腹の味わいが微妙に違っている。背の方は筋がなく均質な中に脂が混在して甘味がある。アジ科らしいうま味もあって非常においしい。あまりたくさんとれない魚ではあるが、刺身ではアジ科中トップクラスだ。

ホシカイワリの腹部の刺身 腹側は厚みはないが脂が豊かで食感が強い。甘味もうま味も豊かだろう。三枚に下ろして腹骨をできるだけ薄くすく。これをまた二分の一の幅に切り、刺身にした。背とはひと味違う味。この違いを楽しんで欲しい。
ホシカイワリのポキ(ポケ) セビチェにしてもポキにしてもいい。切り落とされる部分を無駄なく使えていい。端の部分などを細かく切る。ボウルなどに入れてしょうゆ・ごま油で味つけ。ネギ、トマトなどを加えて和える。万人向きの味わいで非常に味わい深い。ワインにも合う。
ホシカイワリのづけ 余った刺身をしょうゆ・みりんを合わせた地につけ込んだもの。余った刺身を翌日にも生で食べるためのもので、このまま食べても、ご飯にのせておかずにしてもいい。また熱い茶をかけてもいい。
ホシカイワリの塩焼き(かまの塩焼き) 今回はかまだが、どの部分を焼いてもおいしい。かまの部分に振り塩をする。1時間以上寝かせて、じっくりと焼き上げる。身は実にしっとりして皮目が香り高い。食べ始めると止められなくなるくらいの味わいだ。
ホシカイワリのフライ 三枚に下ろし、切り身にして塩コショウする。小麦粉をまぶして、衣(卵・小麦粉・水少量)をつけてパン粉をつけて揚げる。身は適度にしまり、ほどよく繊維質で口の中でほどけて甘味がある。
ホシカイワリの唐揚げ 腹骨や中骨、刺身にして切り落とした部分を集めて置く。水分をよくきり、片栗粉をまぶしてじっくりと二度揚げする。皮に厚みがあり、揚げると非常に香ばしい。身にも甘みがある。
ホシカイワリのムニエル 三枚に下ろして切り身にする。水分をよくふき取り、塩コショウする。小麦粉をまぶして多めの油でじっくりソテーする。仕上げにバターで風味づけした。皮目・表面は実に香ばしく中がしっとり豊潤に上がり、非常に美味。
ホシカイワリの煮つけ(あら煮) 頭やかまなどを集めて置く。湯通しして冷水に落としてぬめりや残った鱗などを取る。水分をよくきり、酒・醤油・水で煮る。砂糖、みりんで甘味をつけてもいい。ここではショウガを使ったが山椒もいい。厚みのある皮がうまい。身に甘味があって美味。
ホシカイワリのみそ汁 中骨などあらを集めて置き、湯通しする。冷水に落として表面のぬめり、残った鱗などを流す。水分をよくきり、水から煮出してみそを溶く。アジ科ならではのうま味豊かな汁になる。ご飯に合う。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど