ヒラツメガニ

代表的な呼び名マルガニ


甲幅10cm前後になる。甲は丸みを帯び、背中にH型の白いくぼみがある。

魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
節足動物門甲殻上綱軟甲綱(エビ綱)真軟綱亜綱(エビ亜綱)エビ上目十脚目短尾下目ガザミ上科ガザミ科ヒラツメガニ属
外国名
英名/Swimming clab
学名
Ovalipes punctatus (De Haan,1833)
漢字・学名由来

漢字 平爪蟹。
由来・語源 調べているところ。

De Haan
Wilhem de Haan (ウィレム・デ・ハーン 1801-1855 オランダ。ドゥ・ハーンとも)。ライデン王立自然史博物館。シーボルトが日本から持ち帰った標本、特に甲殻類を研究。『日本動物誌』(Fauna Japonica)をテミンク、シュレーゲルとともに編む。日本に生息する甲殻類の多くを記載している。
地方名・市場名

概要

生息域

海水生。水深10m〜350mの砂泥地。
北海道南部以南、九州、沖縄、八重山諸島。朝鮮海峡、黄海、中国。

生態

基本情報

日本各地で水揚げされる小型のカニ。まとまってとれるので比較的安く売られている。
ガザミ類でも本種だけは活けを見ない。

水産基本情報

市場での評価 量的には少ないものの、ときにまとまって入荷してくる。活けでの輸送に弱い。下氷で水氷で入荷することが多い。安い。
漁法 底曳き網
産地 北海道、福島県、茨城県、岩手県など日本各地

選び方・食べ方・その他

選び方

持って重さを感じるもの。

味わい

春〜夏
殻は柔らかく、手でつぶせる。脚にほとんど身がなく甲羅下に多い。
やや水っぽいが旨みが強い。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

ヒラツメガニの料理法・調理法・食べ方/汁(みそ汁)、煮る(塩ゆで)
ヒラツメガニのみそ汁 カニはみそとの相性が非常にいい。身を半割にして水からあくを取りながら煮ていく。火が通ったところでみそを溶く。ねぎなどは必ずしも必要ではない。カニのみそなどから実に味わい深いだしが出て濃厚な味わい。カニの身も甘味があってとてもうまい。

ヒラツメガニの塩ゆで 塩水で約10分ほどゆでたもの。大きさや身の入り具合などによってゆで時間は変わる。殻が軟らかいので用意に身が取り出すことが出来、甘味があってとてもおいしい。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品


煮ガニ(ゆでがに) 水揚げするとすぐ死んでしまうので、すぐに浜でゆでてしまう。安くておいしいので見つけたら買って欲しいもののひとつ。[青森県など]

釣り情報

砂浜などからの投げ釣りで本種は釣れる。カニ網という、重りと、ナイロンの網にイワシやサンマのアラのぶつ切りを入れるポケットがついた仕掛けをつけて投げる。投げてただただ待てばいいのである。九十九里、鹿島灘、相模湾などでも盛ん。

歴史・ことわざなど

地方名・市場名

マルカニ マルガニ[丸蟹]
参考荷、スーパー 場所北海道、青森県、岩手県、福島、千葉県いすみ市 
ヘラガニ
参考室蘭市場 場所北海道小樽・室蘭、宮城県気仙沼 
ヒラガニ ヒラカニ
参考20140709 場所岩手県久慈市 
ホウボウガニ
場所愛知県蒲郡 
スケベガニ
備考戯れに言うのだと思うが、通じている。 場所東京都築地場内 
シラガニ
場所福島県いわき市久ノ浜 
アカガニ
場所福島県相馬市原釜 
エッチガニ[Hガニ]
場所福島県相馬市原釜、愛知県蒲郡市西浦魚市場・知多、大分県中津市中津魚市場 
ホンダ ホンダガニ
参考釣りをする人 場所千葉県九十九里