ナガガジ
ナガガジの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
47cm TL 前後になる。頭部の目と目の間は盛り上がる。体は細長く、やや側へんする。体に暗色の斑紋がある。背鰭・臀鰭は非常に長く尾鰭と繋がり一体化する。背鰭は尾鰭付近で低くなり、その部分に棘を持つ。腹鰭は非常に短い。左右の鰓膜は離れている。[根室市温根沼産 35cm TL] 47cm TL 前後になる。頭部の目と目の間は盛り上がる。体は細長く、やや側へんする。体に暗色の斑紋がある。背鰭・臀鰭は非常に長く尾鰭と繋がり一体化する。背鰭は尾鰭付近で低くなり、その部分に棘を持つ。腹鰭は非常に短い。左右の鰓膜は離れている。[根室市温根沼産 35cm TL]
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珍魚度・珍しさ ★★★ がんばって探せば手に入る
魚貝の物知り度
★★★★★ 知っていたら学者級
食べ物としての重要度
★ 食用として認知されていない
味の評価度
★★ まずくはない
分類
硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目ゲンゲ亜目ゲンゲ科ナガガジ属
外国名
ー
学名
Zoarces elongatus Kner, 1868
漢字・学名由来
漢字/長我侍 Standard Japanese name / Nagagaji
由来・語源/北海道で細長く、背鰭の長い魚を「がじ」と読んでいた。そこからとって、取り分け細長いので「長」をつけたのだと思われる。
〈喉位族ゲンゲ科ナガガジ屬 ナガガジ Enchelyopus elongatus (KNER)〉。『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938)
地方名・市場名
概要
生息域
海水・汽水魚。沿岸の砂泥底。
兵庫県香住、若狭湾、新潟県佐渡、北海道太平洋・オホーツク海沿岸。
千島列島、間宮海峡、サハリン。
生態
基本情報
主に北海道道東などの浅場で水揚げされている。ほぼすべてが水揚げ後廃棄されている。利用法が限られ、脂が乗らないなどで完全に未利用となっている。
珍魚度 珍しい魚ではないが未利用魚なので流通しない。がんばって探すしかない。
水産基本情報
市場での評価/流通しない。
漁法/刺網
産地/北海道
選び方・食べ方・その他
選び方
味わい
旬は不明。
鱗は小さく取りにくい。皮は厚く骨は柔らかい。
白身で熱を通すと硬く締まる。
栄養
危険性など
食べ方・料理法・作り方
ー
ナガガジの煮つけ 産地ではまったく利用されていない魚で、定番的な料理もない模様だ。細長い魚だが、小骨があるわけでもないので煮つけてみた。ぬめり・鱗をとり、3等分にして湯通しする。冷水にとりぬめりと残った鱗をとり、水分をきる。これを酒・みりん・醤油・水で煮る。
煮ると硬く締まる。くせのない白身で皮に味がある。
好んで食べる地域・名物料理
加工品・名産品
釣り情報
歴史・ことわざなど
参考文献
協力/遠嶋弘生さん(根室市 カネコメ 髙岡商店 ■http://www.nemuro-kanekome.jp/)
『北海道の全魚種図鑑』(尼岡邦夫、仲谷一宏、矢部衛 北海道新聞社)、日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会)