ドクウロコイボダイ
魚貝の物知り度 | ★★★★★ 知っていたら学者級 |
---|---|
食べ物としての重要度 | ★ 食用として認知されていない |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
概要
生息域
海水魚。中層遊泳性。
北海道北東海域以南、[岩手県宮古沖]、[駿河湾沼津]。
世界中の熱帯・温帯海域。
生態
毒がつくので毒を持つ魚と思いがちだが、毒のあるなしははっきりしない。
過去に1個体、2022年6月に4個体食べているが、体には異常がなかった。といって無毒とは明言できないでいる。珍魚中の珍魚で、毒の研究もなされていないのが残念である。
基本情報
数年に数匹揚がるかどうかという珍しい魚である。当然、一般的な食用魚ではなく、毒のあるなしもはっきりしないでいる。本種を記載したニースのリソは食べて激しい胃痛などに悩まされたといい、アメリカのランドールは毒性はなかったなどしている。結局のところ毒性の科学的な研究はなされていない。阿部宗明は明らかにリソの論文をみて「毒」を冠したものの、別に毒性を確認したわけではない。
ちなみに個人的に3個体を一度に食べてみたが、問題は起きなかった。ランドールは消化器には未消化のクラゲがあり、それが原因ではないかとしている。今回は内臓は食べなかったので、その点でも不明である。原則的にあまり揚がらない魚の内臓は食べない方がいいということも明記しておきたい。
現在のところ毒性は不明なので、もしも食するなら自己責任で
水産基本情報
市場での評価/流通しない。
漁法/底曳き網
産地/岩手県、静岡県
選び方・食べ方・その他
選び方
ー
味わい
旬などは珍魚中の珍魚なので不明。
鱗は硬く取れない。皮は鱗ともども引いてしまうので不明。骨は柔らかい。
白濁したマナガツオを思わせる白身で、熱を通しても硬く締まらない。とても脂が多い。
クラゲ類の刺胞がたまっている可能性があるので、内臓はていねいに取り、洗い流す。
栄養
ー
危険性など
阿部宗明は地中海での個体に毒があったとして、和名に「毒」をいれているが、毒性は不明。
現在のところ毒性は不明なので、もしも食するなら自己責任で
食べ方・料理法・作り方
好んで食べる地域・名物料理
ー
加工品・名産品
ー
釣り情報
ー
歴史・ことわざなど
ー